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謎の存在「クルシメさん」に日常を侵食される男の恐怖。井口昇監督が放つ、超現実的カルトホラー。
平凡なサラリーマンの日常。しかし、ある日を境に彼の生活は一変。どこからともなく現れる謎の存在「クルシメさん」。それは、ただひたすらに彼を苦しめるためだけに存在するかのよう。逃げても、隠れても、執拗に追いかけてくる不条理な恐怖。次第に精神を蝕まれ、現実と悪夢の境界が曖昧になっていく主人公。この終わりのない苦しみから、彼は逃れることができるのか。
ネット上の声
- くるしみたい
- セクシャル・バイオレンス。
- 特に意味もなく女の子におならをさせる辺りの下らなさ、絶妙なフェチ感に見る芯のブレ
- 親しくなればなるほど相手を傷つけてしまう女と、そんな女と仲良くなった身体の一部に
サスペンス
- 製作年1998年
- 製作国日本
- 時間56分
- 監督井口昇
- 主演新井亜樹
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若手映画作家・根岸里紗が監督・脚本を手がけ、2016年伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞を受賞した短編作品。フリーターの恋人と先の見えない同棲生活を続ける20代の女、上司との不倫から抜け出せない30代の女、女手ひとつで娘を育てる40代の女。工場の夜勤明け、3人は同じ空を見上げる。ほんの些細な出来事が、3人の人生にそれぞれ変化をもたらす。出演は「シスターフッド」の兎丸愛美、「ウルフなシッシー」の根矢涼香、「血と骨」の唯野未歩子、バンド「サニーデイ・サービス」の曽我部恵一。池袋シネマ・ロサの特集上映で、新鋭映画作家の根岸里紗と田口敬太の4作品を2週間にわたって各週2作品ずつ上映する「特集:二人の作家<根岸里紗×田口敬太>」(19年9月21日~)で上映。
ネット上の声
- ゴテゴテした奇を衒ったような装飾が嫌いです
- 塩ビ管継ぎ手
ヒューマンドラマ
- 製作年2017年
- 製作国日本
- 時間30分
- 監督根岸里紗
- 主演兎丸愛美
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何でもない放課後、気怠い夏。口に出せない想いが交錯する、80年代の地方都市を舞台にした少年少女たちの繊細な青春譜。
1980年代、日本のどこにでもある地方都市。高校生のケンジは、クラスメイトでどこかミステリアスな魅力を放つ美少女、ヤマダのことが気になっていた。彼女に近づこうと試みるが、ヤマダはいつも飄々としていて、本心を見せない。そんな二人の間に、もう一人のクラスメイト、ホシノの存在が影を落とす。彼もまた、ヤマダと特別な関係にあるようだった。退屈な授業、煙草の煙が漂う帰り道、意味のない会話。特別な事件が起こるわけではない、ありふれた日常。しかし、その中で少年少女たちの視線は静かに絡み合い、言葉にならない感情がゆっくりと満ちていく。思春期特有の苛立ちと憧れを、瑞々しくも切なく描いた物語。
ネット上の声
- 男子高校生が突然男性教師に強姦をされるという暴力的でかなり過激でそこから男性教師
- ずっとよくわからなかったのですが、ハルハートリーという感想をみてなるほど!と思い
- 後半の疑似家族のロードトリップは、数年早い悪趣味な「ユリイカ」とも言えるけれど、
- 変な話なのでそれなりに楽しんで観れはしたけど投げやりのように感じる雑な長回しの連
ヒューマンドラマ
- 製作年1998年
- 製作国日本
- 時間100分
- 監督斎藤久志
- 主演櫻田宗久
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死にゆく母の元へ帰郷した息子。高知の雄大な自然を舞台に、生と死の循環を静かに見つめる物語。
四万十川が流れる高知県。余命わずかな母を看取るため、ひとり故郷に帰ってきたノリ。母の家には、祖父や近所の人々が穏やかに集う。死を目前にした母との、何気ないけれどかけがえのない日々。彼は、雄大な自然の中を彷徨い、自身のルーツや家族の記憶と対峙。生と死、現実と幻想の境界が溶け合っていく不思議な時間。やがて訪れる別れの時を前に、彼が見つけるもの。命の循環を詩的に描く、鎮魂と希望の旅路。
ネット上の声
- 意図を拾うのが難しい、高知のロケーションは魅力的
- 伝えたいわけではなく伝わってほしいわけでもなく
- 甘いしゆるい。
- 亡くなったお母様の映画、と聞いていたけど、この家の人はバラバラに過ごしているな?
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間59分
- 監督甫木元空
- 主演青木柚
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同僚の失踪、残された不気味な音。日常に侵食する「何か」の気配が、現実と幻影の境界を溶かしていく、黒沢清監督が描く都市の恐怖。
東京で音響効果の仕事をするミチ。彼女の日常は、同僚のハルエが「幽霊を見た」という言葉を残して忽然と姿を消した日から崩れ始める。ハルエの部屋に残されていたのは、奇妙なノイズが録音された一本のテープ。失踪の謎を追うミチの周囲で、次々と不可解な出来事が起こり始める。壁の染み、不気味な音、そして現れる謎の人物。それは現実なのか、それとも彼女自身の精神が生み出した幻影なのか。じわじわと日常を蝕む恐怖の正体とは。
ネット上の声
- 消失した未来の日本の、消失した恋人の虚無的な物語
- 武田真治の住んでる部屋がメチャクチャお洒落
- くろさわさん初の”愛の物語”らしいよ!🤣
- 消失について
ヒューマンドラマ
- 製作年1999年
- 製作国日本
- 時間95分
- 監督黒沢清
- 主演武田真治
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レンタルビデオ屋の店長岡村とアルバイトの結衣は、些細な行き違いと偶然から結衣の同棲相手である真二を殺してしまう。“ずっと結衣ちゃんのことが好きだった”という店長、岡村。
ネット上の声
- 今月か先月くらいにシネマアイリスのホームページで監督が去年末に亡くなったことを知
- 映画としてはなんも起こらないけど、日常にあったらまじで呼吸止まりそうなくらいスト
- 斎藤久志の才能に気付いたのは、つい15年ばかり前のPFFの過去の受賞作特集で、ノ
- 唯野未歩子さん、東京フィスト、バレットバレエ、大いなる幻影に出てたあの人だ
サスペンス
- 製作年1998年
- 製作国日本
- 時間86分
- 監督斎藤久志
- 主演塚本晋也
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結婚45周年の目前に届いた、夫の初恋の人の訃報。穏やかな日常に広がっていく、さざなみのような疑惑と嫉妬。
イギリスの静かな田舎町。結婚45周年を祝うパーティーの準備を進める、仲睦まじい老夫婦のケイトとジェフ。ある日、ジェフのもとに一通の手紙が届く。それは、50年前に氷河で行方不明になった初恋の女性の遺体発見を知らせるものだった。その日から、夫の心は過去の恋人へと向かい、ケイトは夫の知らない一面を目の当たりにする。長年築き上げてきた夫婦の絆が、静かに揺らぎ始める。夫の屋根裏部屋で見つけてしまった、過去の秘密。募る不安と疑念が、夫婦の関係を思わぬ方向へと導いていく。
ネット上の声
- 大島拓『カナカナ』、石川寛『tokyo.sora』に連なるアンビエント邦画の中で
- さざなみというよりもそれはとても小さな波紋だ
- 小さく、静かに、動いていく人の気持ち
- 好きな雰囲気の映画
ヒューマンドラマ
- 製作年2002年
- 製作国日本
- 時間112分
- 監督長尾直樹
- 主演唯野未歩子
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心臓病を患う80歳の日暮里は、ある朝、自分を病に冒される前の20歳の青年だと思い込んだまま目を覚ます。そして、彼の元へやってきた新任ヘルパーの少女、なりすを学生の頃想いを寄せていたマドンナだと思い込む。「なんて素敵な夢なんだ」となりすに夢中になる日暮里。一軒の古い屋敷の中で、現実を夢と思い込む老人と少女の奇妙な生活が始まった。だが、日暮里は徐々に現実と妄想とのずれに気付いていく……。
ネット上の声
- 心捕まれそうで・・・捕まれない作品・・
- 池脇千鶴ちゃんが最高にかわいい!
- もっと素直な演出でもいいけど
- 原作とはまたちがう素晴らしさ
ヒューマンドラマ
- 製作年1999年
- 製作国日本
- 時間94分
- 監督犬童一心
- 主演伊勢谷友介
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ネット上の声
- 「クルシメさん」はどうだったかと出演した女優に意見を問うセルフドキュメンタリー的
- 『クルシメさん』撮影後の主演女優2人に懺悔したい気持ちを抱える井口昇監督によるモ
- 『クルシメさん』の撮影裏話+しょうもないおふざけのフェイクドキュメンタリー
- 監督が出演者に直接この作品どうでしたか?ってそりゃちょっと言いづらいよな
ヒューマンドラマ
- 製作年1998年
- 製作国日本
- 時間8分
- 監督井口昇
- 主演新井亜樹
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お互いの肉体的な痛みを共有する夫婦が、互いの気持ちを見つめ直していく姿を描いた異色のラブ・ストーリー。監督は「サンデイ ドライブ」「フレンチドレッシング」の斎藤久志。撮影をAV界の異端・平野勝之が手がける。主演は西島秀俊と唯野未歩子。
ネット上の声
- 今回もダメダメ男の西島さん
- こんな結婚もアリ?
- いたいふたりの愛
- 『痛みを分かち合う』という結婚の誓いの言葉通り、お互いに起こった物理的痛みを感じ
ヒューマンドラマ
- 製作年2002年
- 製作国日本
- 時間112分
- 監督斎藤久志
- 主演西島秀俊