昭和初期の伊豆、山道を走る一台のバス。運転手の「有りがたう」の声が、乗客たちの人生を優しく照らすロードムービー。
舞台は昭和初期の伊豆。山道をひた走る一台の乗合バス。すれ違う人々に「有りがたう」と声をかける陽気な運転手。バスに乗り合わせるのは、都会へ身売りされる娘とその母親、訳ありの旅芸人など、様々な事情を抱えた人々。狭い車内で交わされる会話、車窓から流れる美しい風景。それぞれの人生が束の間交差し、やがて終着点へと向かう。日本の原風景の中に描かれる、人々のささやかな希望と哀愁の物語。
ネット上の声
- 単純にしてオリジナリティーに溢れた名作
- あわいで出会う「暮らし」と「こころ」
- 峠を越えた女はめったに帰っちゃ来ない
- とんだ軽業をお見せしちまいまして
ヒューマンドラマ
- 製作年1936年
- 製作国日本
- 時間78分
- 監督清水宏
- 主演上原謙