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舞台は18世紀のアルメニア。偉大なる詩人サヤト・ノヴァの生涯を、伝統的な伝記映画の手法を一切用いずに描く。彼の幼年期、宮廷での恋、修道院での苦悩、そして老い。物語はセリフではなく、宗教画のように構成された圧倒的な映像美と象徴的なイメージの連続で語られる。ざくろの赤、羊皮紙の質感、響き渡る民族音楽。観る者の感性に直接訴えかける、詩そのものが映画となったかのような体験。これはサヤト・ノヴァの魂の旅路を追体験する、唯一無二の芸術作品。
ネット上の声
- 本堂の仏様の真裏を見てしまったような、、
- きらびやかで、神秘的。舞踏するイコン。
- 超絶傑作。観客が必ず昏睡する映画
- 映画ではない。絵画である。
ヒューマンドラマ
- 製作年1969年
- 製作国ソ連
- 時間73分
- 監督セルゲイ・パラジャーノフ
- 主演ソフィコ・チアウレリ
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貧しい吟遊詩人が富豪の娘に恋をした。愛を誓い、富を求めて千日間の旅に出る、色彩豊かな映像詩。
コーカサスの地を舞台にした、吟遊詩人アシク・ケリブの物語。彼は富豪の娘に恋をするが、身分の違いから結婚を反対される。愛を証明するため、ケリブは「千日のうちに富を築いて戻る」と誓い、故郷を後にする。彼の旅路は、美しい風景と奇妙な出来事の連続。盲目の母、待ち続ける恋人、そして次々と現れる誘惑と困難。独特の色彩感覚と音楽で描かれる、壮大な愛と試練の叙事詩。約束の日は刻一刻と迫る。
ネット上の声
- B級の匂いもある芸術作品。
- 奇想天外奇妙奇天烈
- 身分違いの結婚を許されなかった吟遊詩人アシク・ケリブは立派な男となって戻ってくる
- 摩訶不思議で目眩く絵と音楽はずっと綺麗で好きなシークエンスは沢山あるけどテンポは
ファンタジー
- 製作年1988年
- 製作国ソ連
- 時間78分
- 監督セルゲイ・パラジャーノフ
- 主演ユーリー・ムゴヤン
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予言に従い、生きたまま砦に埋め込められた中世グルジアの伝説に基づくこの映画は、彩色写本や中世のイコンから現実に踊り出たような謎めいたシークエンスで綴られる不思議なパノラマ。監督は、「火の馬」「ざくろの色」「アシク・ケリブ」のセルゲイ・パラジャーノフ。共同監督のダヴィッド・アバシーゼは、パラジャーノフの幼な友達であり、グリジア共和国人民芸術家の称号を持つ俳優でもある。また、ペレストロイカによってパラジャーノフの生涯初めての公式プレミアが1985年のモスクワで行われた作品としても記憶される。
ネット上の声
- 不当に忘れられている傑作
- 悲しい恋、悲しい愛。
- 正直中盤で退屈してしまった
- ストーリーはわかりやすいはずだが、予備知識なしで観てしまうとほとんど何も伝わらな
ヒューマンドラマ
- 製作年1984年
- 製作国ソ連
- 時間87分
- 監督セルゲイ・パラジャーノフ
- 主演ヴェリコ・アンジャパリッゼ
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70年代ソ連、女性ジャーナリストが取材を通して見つめる、社会と自身の人生の葛藤。
1970年代のソビエト連邦。ジャーナリストのソフィコは、様々な境遇の女性たちに「あなたにとって最も大切なものは?」と問いかける日々。仕事に情熱を燃やす一方、家庭では夫とのすれ違いや息子の問題に直面。彼女は取材対象の女性たちの言葉に、自身の人生を重ね合わせていく。社会で生きる女性の喜びと苦悩、そして彼女が見つけ出す答えとは。自己発見の旅路。
ネット上の声
- 良妻賢母タイプは男には煙たいのですよ
- ソフィコが夫の浮気の瞬間を見つける場面の、ふわっと風が吹く、あの顔のアップが最高
- ジョージア初のフェミニズム映画らしいが入門編として包括すべき事を既に網羅している
- 主人公がめちゃくちゃチャーミング 仕事、家庭の忙しなさから離れて一時の投げやりな
ヒューマンドラマ
- 製作年1978年
- 製作国ソ連
- 時間95分
- 監督ラナ・ゴゴベリゼ
- 主演ソフィコ・チアウレリ