平凡な銀行員が盗んだ大金。一夜にして手にした自由と、その果てに待つ絶望的な現実。
ドイツの小さな町。退屈な日常を送る銀行の出納係。ある日、彼の前に現れた魅惑的なイタリア人女性。彼女の存在が、彼の心の奥底に眠っていた欲望を呼び覚ます。衝動的に大金を横領し、刺激と情熱を求めて大都市へと逃亡。スポーツイベント、キャバレー、救世軍の集会。金で買えるあらゆる快楽を追い求めるが、彼の心は満たされない。手にしたはずの自由が、彼を更なる孤独と虚無へと突き落とす。表現主義が描き出す、魂の彷徨の物語。
ネット上の声
- ドイツ表現主義の美術セットとユニークな衣装の演劇映画
- 舞台の描き割の様なセットだなあ~
- 神戸映画資料館の「知られざる表現主義映画の傑作」特集にて鑑賞
- 印象的な街の形
- 製作年1920年
- 製作国ドイツ
- 時間---分
- 監督カール・ハインツ・マルティン
- 主演エルンスト・ドイッチュ