古くは「呪の瀧」「紅燈の影」等を作って日本にも知られているフランス映画界の古参者の一人ルイ・メルカントン氏が今年病没する直前に作ったオペレット映画である。脚本及び台詞は現フランスオペレット界において鏘々たる名を馳せているアルベール・ウィルメッツ氏の筆になり、「巴里の屋根の下」と同じラウール・モレッティ氏が全編に渉り作曲している。出演者は殆ど全部、舞台(演劇、レヴュー、オペレット、キャバレーを問わず)出の人々であるが、主演者は近年著しき進況を見せ若手の二枚目として評判のアンリ・ギャラ氏とメッグ・ルモニエ嬢とである。その他、老練のドラネム氏が重要な役を務めている他、ムーシア嬢、バロン・フィス氏、「自由を我等に」出演のヴァンサン・イスパ氏始め五人のシャンソニエ、マンギャン・ティラー・ガールズ、等が出演している。キャメラはハリー・ストラドリング氏である。
- 製作年1932年
- 製作国フランス
- 時間---分
- 監督ルイ・メルカントン
- 主演アンリ・ギャラ