老朽化した役所を舞台に、どこの国でも同じ官僚主義を痛烈に笑い飛ばした諷刺コメディ。監督は「ピロスマニ」のゲオルギー・シェンゲラーヤ監督の実兄で、伝統に根ざしたユーモアで悲劇と喜劇が渾然一体となったこのジャンルの作品を次々に手掛け、グルジア映画の主要な潮流の一つになったエリダル・シェンゲラーヤで、これが本邦初紹介作。ソ連の“崩壊”に先立つ5年前に発表され、セルゲイ・パラジャーノフ監督「スラム砦の伝説」(84)、テンギス・アブラーゼ監督『ざんげ』(86、日本未公開)と並び、現代グルジア映画の世界的な評価の火付け役となった重要な作品。脚本はグルジアの著名な小説家レゾ・チェイシヴィリのオリジナル。撮影はレヴァン・パータシヴィリ、音楽はギヤ・カンチェリ。出演はオタール・イオセリアーニ監督「落葉」に主演したラマーズ・ギオルゴビアーニ、テンギズ・アブラーゼ監督「希望の樹」のセシリヤ・タカイシヴィリほか。84年全ソ映画祭グランブリ。
ネット上の声
- 主人公が受けるストレスと同じストレスを鑑賞中こちらも受けることになるので、つまら
- 高度に形式主義的官僚化した出版社で、作家ソソが放ったらかしにされる風刺コメディ
- 繰り返しのギャグがややしつこいけれどキャラクターの立たせ方が良い
- 見知った顔ばかりの出版社に、完成したての作品を持ち込んだ小説家
ヒューマンドラマ
- 製作年1984年
- 製作国ジョージア
- 時間95分
- 監督エリダル・シェンゲラヤ
- 主演ラマーズ・ギオルゴビアーニ