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20世紀初頭、ロシアの田園。かつての恋人との再会が、理想を失った男の心に火をつける、チェーホフ原作の群像劇。
帝政末期のロシア、ある夏の日の田舎の邸宅。未亡人の将軍夫人に招かれた客たちの中に、教師ミハイルの姿。彼はかつて天才と謳われながらも、今では平凡な日常に埋没。そのパーティーで、彼は初恋の相手ソフィヤと7年ぶりに再会する。美しく知的な人妻となった彼女の姿は、ミハイルが忘れていた若き日の情熱と理想を鮮やかに蘇らせる。過去の夢と現在の現実との間で引き裂かれる人々の葛藤。自動ピアノが奏でる物悲しいメロディに乗せて描かれる、人生のほろ苦さと愛おしさ。
ネット上の声
- 日本のタイトルと監督に惹かれて観ました
- 機械じかけのピアノのための未完成の戯曲
- ニキータ・ミハルコフ監督の初期作
- 喜劇と悲劇の分かれ目は
ヒューマンドラマ
- 製作年1976年
- 製作国ソ連
- 時間102分
- 監督ニキータ・ミハルコフ
- 主演アントニーナ・シュラーノワ
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革命の嵐が吹き荒れるロシア。サイレント映画の女優が知った、カメラの向こうの真実と運命の恋。
舞台は1917年、ロシア革命下のモスクワ。サイレント映画のスター、オルガは、撮影中のメロドラマの世界に没頭。世の変革に無関心な彼女の日常。しかし、革命思想を持つカメラマンとの出会いが、彼女の運命を大きく揺るがす。彼の瞳を通して知る、映画の外の厳しい現実。愛と革命の狭間で揺れ動く心。彼女が最後に選ぶ道とは。歴史の奔流に飲み込まれる一人の女性の愛の物語。
ネット上の声
- せつなく涼しい風が吹く
- 懐かしい切なさ
- めちゃくちゃに名作でビックリした何これ??この世にこんな映画がゴロゴロあると思っ
- サイレント時代の映画への愛を謳った映画だけれども、それ以上に溢れるソ連への愛(舞
ヒューマンドラマ
- 製作年1976年
- 製作国ソ連
- 時間93分
- 監督ニキータ・ミハルコフ
- 主演エレーナ・ソロヴェイ
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19世紀ロシア、寝椅子から世界を眺める無気力な貴族。愛が彼を動かすのか、それとも怠惰が彼を蝕むのか。究極の"何もしない"人生の物語。
舞台は19世紀半ばのロシア。地主貴族イリヤ・イリイチ・オブローモフは、サンクトペテルブルクのアパートで寝転がったまま、ほとんどの時間を過ごす男。来客があっても起き上がらず、山積みの問題からも目を背ける日々。彼の生活は、まさに「オブローモフ気質」そのもの。そんな彼の前に、活動的な親友シュトルツと、聡明で美しい女性オリガが現れる。オリガの愛は、オブローモフを怠惰な夢の世界から現実へと引き戻すことができるのか。それとも、彼の根深い無気力は、訪れた変化の兆しさえも飲み込んでしまうのか。一人の男の内面とロシア社会を鋭く描く、究極の人間ドラマ。
ネット上の声
- 引きこもりダメニートな貴族、オブローモフの生涯を描いたロシア映画
- みんなオブローモフになりたいんだけれど
- そろそろリラの花が咲きはじめる季節ということで…これは原作が良すぎた、しょうがな
- わたしも同行者も終わった途端の第一声が「なんか自分自身を見てるみたいだった…」で
ヒューマンドラマ
- 製作年1979年
- 製作国ソ連
- 時間140分
- 監督ニキータ・ミハルコフ
- 主演オレーグ・タバコフ