全4作品。メアリー・フィルビンが出演した映画ランキング

パリ・オペラ座の地下に潜む謎の怪人。若き歌姫への歪んだ愛が、壮麗な舞台を恐怖に染めるサイレントホラー。

19世紀のパリ、絢爛豪華なオペラ座。その地下深くに、醜い素顔を仮面で隠した謎の怪人が棲んでいた。彼は、若きコーラスガール、クリスティーヌの歌声に魅了され、彼女をプリマドンナにするため、あらゆる手段で秘密のレッスンを施す。しかし、クリスティーヌが子爵ラウルと愛を誓い合う姿を目撃した時、怪人の純粋な愛は嫉妬と狂気に変わり、オペラ座を恐怖のどん底に突き落とす。壮麗な舞台で繰り広げられる、悲しくも恐ろしい愛の物語。

第一次大戦前夜のウィーン。偽りの愛に翻弄される、プレイボーイの伯爵と平民の娘の許されざる恋の行方。

第一次世界大戦勃発前夜のオーストリア・ウィーン。皇帝の側近であるプレイボーイのニッキ伯爵は、裕福な許嫁がいながら、遊園地のオルガン弾きの娘ミッツィと恋に落ちる。身分を偽り、ミッツィの純真な心を弄ぶ伯爵。しかし、偽りの関係の中で、彼は次第に本物の愛情に目覚めていく。だが、二人の前には、階級というあまりに高い壁と、戦争という時代の大きなうねりが立ちはだかる。許されざる恋の結末。

17世紀イングランド、裂かれた口を持つ男の悲劇的な運命と、純粋な愛の物語。

舞台は17世紀末のイングランド。貴族の息子として生まれるも、幼くして人身売買団に口を裂かれ、見世物小屋で「笑う男」として生きる青年グウィンプレン。彼の奇怪な笑顔の裏には、深い苦悩。そんな彼を心の目で見つめ、愛する盲目の少女デア。ある日、彼の高貴な出生の秘密が明かされ、運命は急転。富と権力が渦巻く貴族社会へと引き戻される。偽りの世界で、デアとの純粋な愛を貫こうとするが、残酷な現実が彼を襲う。彼が最後に下す決断とは。

Ｄ・Ｗ・グリフィス氏がユナイテッド・アーティスツ復帰後の第一回作品で、原作を彼の有名なフランチェスカ・ダ・リミニの伝説に得ている。映画にこれを移し植えたのはゲリット・Ｊ・ロイド氏で、背景をアメリカに移し年代も変えて書き直してある。主役は「女性の敵」「明眸罪あり」等出演のライオネル・バリモア氏、「メアリー・ゴー・ラウンド」「降伏」等出演のメアリー・フィルビン嬢、それに「恋のかけひき」「カルメン(1927)」等出演のドン・アルヴァラド氏との3人で、これを助けてタリー・マーシャル氏、ウィリアム・オースティン氏、チャールズ・ヒル・メイルズ氏、ユージェニー・ベッセラー夫人などが出演している。