罪の意識に苛まれる男と、彼が棄てた女の過酷な運命。戦後日本の片隅で交錯する、愛と贖罪の物語。
舞台は、終戦直後の混乱が残る日本。学生運動に身を投じながらも、その理想と現実の狭間で揺れる青年、吉岡。彼は、純真な心で自分を慕う工場勤めの少女、ミツと関係を持つ。しかし、自身の将来を考えた吉岡は、妊娠した彼女を冷酷に棄ててしまう。数年後、ささやかな幸せを手に入れた吉岡の前に、変わり果てたミツの姿が。彼の心に突き刺さる、消せない過去の罪。ミツが辿った壮絶な人生と、吉岡が向き合うことになる贖罪の行方を描く、魂の彷徨。
ネット上の声
- 苦闘する女性たちを通じて日本の差別構造を糾弾?!
- 原作とは全く別物として観る作品だとしても…
- その惨めさは永遠に人の心を打つのだ!
- 本当に棄てられたのは誰でしょうか?
ヒューマンドラマ
- 製作年1969年
- 製作国日本
- 時間116分
- 監督浦山桐郎
- 主演河原崎長一郎