明治時代の日本。芸者の妻とその夫、そして二人を支える義姉。愛と犠牲、封建社会に翻弄される男女三人の悲劇。
明治中期の信州。旅芸人の一座で働く謙吉と、その妻おふみ。二人の生活を献身的に支えるのは、謙吉の姉・お芳。お芳は自らの幸せを犠牲にし、弟夫婦のために身を粉にして働く。しかし、世間の冷たい風当たりと謙吉の優柔不断さが、ささやかな幸せを蝕んでいく。愛と義理、そして貧困が交錯する中で、三人の絆は引き裂かれていく。溝口健二監督が描く、封建社会の不条理に翻弄される女性の、痛ましくも美しい魂の物語。
ネット上の声
- トルストイ原作の『復活』を下敷きに溝口健二監督が映画化した作品です
- 溝口作品中、最も情けない男と、最も強い男
- 傷んだフィルムが見せる溝口映画、男と女。
- 素晴らしいタイトル詐欺!
時代劇
- 製作年1937年
- 製作国日本
- 時間108分
- 監督溝口健二
- 主演山路ふみ子