戦時下の信州の山村を舞台に、貧しい人々のために身を粉にして働く一人の女医の、ひたむきな情熱と苦悩を描く人間賛歌。
舞台は太平洋戦争前夜、1941年の長野県の山村。主人公は、村で唯一の診療所を切り盛りする女医のぶ。夫の故郷であるこの地で、貧困と因習に苦しむ村人たちのために、昼夜を問わず医療に身を捧げていた。しかし、彼女を待っていたのは、医学への無理解と迷信が渦巻く厳しい現実。急患の治療を拒む家族、非衛生的な環境。次々と立ちはだかる困難にも、のぶは強い信念で立ち向かい、一人一人の命と真摯に向き合う。戦争の影が色濃くなる時代を背景に、一人の女性の生き様を通して、命の尊さと人間の絆を力強く描き出す感動の記録。
ネット上の声
- 抗生物質が発見される前の医療は…
- 清水らしいのどかな人物描写が主だが(行者を追い返す爺の動きがめちゃ清水)、赤ん坊
- 医者のない集落に研修で訪れた女医たちの数日間の記録
- 胡散臭い祈祷師が良かった
- 製作年1941年
- 製作国日本
- 時間95分
- 監督清水宏
- 主演田中絹代