子供を産むという本能的な渇望。現代ロンドンを生きる一人の女性が、その願いに囚われ、愛と正気を失っていく魂の記録。
舞台は現代のロンドン。成功したジャーナリストである30代の女性は、愛するパートナーと完璧な人生を送っていた。しかし、彼女の中に芽生えた「子供が欲しい」という抗いがたい欲求が、やがて彼女の全てを支配する強迫観念へと変わる。不妊との闘いをブログに綴り、世間の注目を集める一方で、その渇望はパートナーとの間に深い溝を生み、彼女の精神を少しずつ蝕んでいく。ガラス張りの舞台の上で、幸せだったはずの日常が出口のない地獄へと変貌する様を赤裸々に描写。母性という名の呪縛に取り憑かれた彼女が下す、戦慄の決断とは。
ネット上の声
- 主演女優の演技がとにかく圧巻。子供が欲しいという強い願いが、徐々に彼女の精神を蝕んでいく様子が恐ろしいほどリアルで、見ていて息が詰まりそうだった。ガラスケースの中だけで物語が進む演出もすごかった。
- 役者のエネルギーがすごすぎた。
- テーマが重くて、観終わった後どっと疲れた。でもそれだけ引き込まれる演技と演出だったということ。
- 古典を現代に蘇らせた見事な脚色。ガラス張りの箱を舞台にするという斬新なアイデアが、主人公の閉塞感を際立たせていて素晴らしかった。
- 製作年2017年
- 製作国イギリス
- 時間---分
- 監督---
- 主演ビリー・パイパー