軍事独裁政権下の1970年代ブラジルで製作され、ギャング、同性愛者、ドラァグクイーン、娼婦ら社会から疎外された人々の姿を、強烈なサウンドと極彩色の美術で活写したクィア・ギャング映画。
ある時はギャングのボスとして組織を恐怖で支配し、またある時はスウィートな女王として愛されるデビルクイーンは、ある日、お気に入りの男性が警察に追われていることを知り、キャバレーシンガーのイザのヒモであるベレコを身代わりにしようとする。しかし、事態は思わぬ方向へと転がっていく。
ブラジルの伝説的俳優ミルトン・ゴンサルベスが狂気とチャーミングさを同居させたデビルクイーンを怪演し、ボサノバ歌手としても活躍した女優オデッチ・ララがキャバレーシンガー役で出演。1974年・第27回カンヌ国際映画祭に出品されて話題を集め、その後もカルト的人気を博した。製作から50年の節目となる2023年に4Kレストア版が製作され、日本では24年8月に劇場初公開。
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国ブラジル
- 時間100分
- 監督アントニオ・カルロス・ダ・フォントウラ
- 主演ミウトン・ゴンサウヴェス