昭和初期の東京、玉の井。老作家が私娼窟で見つけた、滅びゆく日本の美と淡い恋の物語。
舞台は昭和初期の東京、私娼窟・玉の井。売れない老作家・大江匡は、執筆のネタ探しにこの街を彷徨う。そこで出会ったのは、娼婦のお雪。彼女の屈託のない人柄と、変わりゆく東京の片隅に残る江戸情緒に、大江は次第に惹かれていく。お雪をモデルに小説を書き始めるが、二人の関係は単なる作家とモデルに留まらない、淡く切ないものへと変化。時代の波に消えゆく街並みと、そこに生きる人々の姿を、永井荷風の原作世界観を忠実に描き出す文芸ロマン。
ネット上の声
- 創作意欲と性欲の低下を自覚し始めた女遊び大好きな作家が出会った遊女との物語
- 永井歌風の晩年までの四半世紀を徒然に綴った随筆集「墨東綺讝」
- 中途半端な反戦脚色はあるものの濃密な人間的魅力がいい
- 濃密な人間的魅力の割に中途半端な反戦脚色
ヒューマンドラマ
- 製作年1992年
- 製作国日本
- 時間116分
- 監督新藤兼人
- 主演津川雅彦