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核戦争後の荒廃した世界。地下シェルターで生きるノーベル賞学者が、絶望の中で人類の未来を問い、失われた息子へ手紙を綴るSF黙示録。
偶発的なミスによる核戦争で、文明が崩壊した後の世界。ノーベル賞を受賞した物理学者ラルセンは、歴史博物館の地下でわずかな生存者たちと共に息を潜める。地上は放射能に汚染され、死の灰が舞う不毛の大地。希望が見えない極限状況の中、彼は行方不明の息子へ宛てて手紙を書き始める。人類が犯した過ちへの悔恨と、それでも未来を信じようとする理性の葛藤。セピア色の映像で描かれる、静かで重厚な思索の旅。
ネット上の声
- 最悪に最高な反戦映画。これ以上ない。
- ラフマニノフの曲が、この絶望的な世界観に妙にマッチしてて印象的だった。
- 核戦争後の世界がリアルすぎて息が詰まる。でも、その絶望のどん底に微かな希望の光が見えるのがすごい。ただただ圧倒された。
- 旧ソ連の映画だからか、ハリウッドの終末ものとは違う独特の重さがあるね。
サスペンス
- 製作年---年
- 製作国---
- 時間---分
- 監督コンスタンチン・ロプチャンスキー
- 主演ロラン・ブイコフ
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第二次大戦下のソ連。ナチスからの投降兵に課された、忠誠を証明するための危険な任務。信じるか、疑うか。
1942年、冬。ナチスドイツ占領下のソ連。ドイツ軍からソ連パルチザン部隊へ投降してきた男、ラザレフ。裏切り者として仲間から激しい不信の目を向けられる彼に、部隊長のロコトコフは一つの「点検」を課す。それは、食料を積んだドイツ軍の列車を奪取するという、極めて危険な任務。ラザレフは自らの汚名をすすぎ、祖国への忠誠を証明できるのか。極限状況下で試される人間の尊厳と信頼。ソ連で15年間上映禁止となった、アレクセイ・ゲルマン監督による衝撃の戦争ドラマ。
ネット上の声
- 生きている
- ゲルマン特有のその場で何が起きてるのかよくわからない不親切さはなく、いたって硬質
- 黒沢清は、「世界から空間と時間を切り取り、そしてその切り取られた画面から、その外
- 地獄というべき環境下で悲劇でありながら、メロドラマに絶対させないという意思を感じ
戦争、 ヒューマンドラマ
- 製作年1971年
- 製作国ソ連
- 時間97分
- 監督アレクセイ・ゲルマン
- 主演ロラン・ブイコフ
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帝政ロシアの片隅で、しがない下級役人が全てを捧げた一着の外套。その外套がもたらした束の間の幸福と悲劇の物語。
19世紀、帝政ロシアの首都サンクトペテルブルク。役所で書類を清書するだけの、存在感の薄い下級官吏アカキー・アカキエヴィッチ。彼の唯一の望みは、擦り切れた古い外套を新調すること。給料を切り詰め、食事を減らし、ようやく手に入れた新しい外套。それは彼に自信と同僚からの尊敬をもたらし、人生で初めての幸福感。しかし、その幸福はあまりにも儚い。ある夜、彼の全てであった外套が強盗に奪われるという悲劇。絶望の淵で彼が取った行動とは。
ネット上の声
- ひきしまった映画
- この寒さは半端じゃないぞ!
- ロラン・ブイコフのはまり役
ヒューマンドラマ
- 製作年1959年
- 製作国ソ連
- 時間75分
- 監督アレクセイ・バターロフ
- 主演ロラン・ブイコフ
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レオ・N・トルストイの原作を、エフゲニー・ガブリロヴィッチとミハイル・シヴァイツェルが共同脚色、ミハイル・シヴァイツェルが監督した文芸映画。撮影はエラ・サベリエフとセルゲイ・ポルヤノフ、音楽はG・スビリドフが担当した。出演は「トロイカ(1963)」のタマーラ・ショーミナ、エフゲニー・マトベエフ、パウエル・マッサリスキー、V・クラコフなど。
ネット上の声
- 熱演は認めるが……主演女優がどうもなぁ
- ジジイの従業員
ヒューマンドラマ
- 製作年1960年
- 製作国ソ連
- 時間208分
- 監督ミハイル・シュヴァイツェル
- 主演エフゲニー・マトベーエフ
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ロシア革命の赤軍女性将校、予期せぬ妊娠。敵であるはずのユダヤ人一家との共同生活が、彼女の信念を揺るがす。
ロシア内戦の真っただ中。非情な女性将校クラウディアは、任務中に妊娠が発覚し、出産のため貧しいユダヤ人一家の家に預けられる。イデオロギーの壁を越え、一家の温かい人間性に触れるクラウディア。母性愛と、兵士としての使命感との間で彼女の心は激しく揺れ動く。やがて戦火が一家の住む町にも迫る。彼女が下す、あまりにも過酷な選択。人間性の尊さを描いた、ソ連で20年間封印された衝撃作。
ヒューマンドラマ
- 製作年1967年
- 製作国ソ連
- 時間104分
- 監督アレクサンドル・アスコリドフ
- 主演ノンナ・モルジュコーワ