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1990年代、高度経済成長期の台北。伝統と現代の狭間で揺れる若者たちの愛と欲望が交錯する群像劇。
舞台は1990年代の台北。PR会社を経営するモーリーとその婚約者アキン、作家のチチら、成功を夢見る若者たち。彼らの日常は、会社の合併話や複雑な恋愛関係によって、次第に混乱の渦へ。金、愛、友情、そして芸術。伝統的な価値観が崩壊し、物質主義が蔓延する都会の片隅で、彼らが本当に求めるものとは何か。エドワード・ヤン監督が描く、時代の閉塞感と若者たちの葛藤。その先に待つ未来の選択。
ネット上の声
- 90年代台北の若者たちの群像劇。とにかく映像が綺麗で引き込まれる。登場人物が多くて最初は混乱するけど、だんだん関係性がわかってくるとめちゃくちゃ面白い。まさに傑作!
- みんなずっと喋ってるし喧嘩してるしで、すごいエネルギー!笑 スピード感が逆にリアルで良かった。
- 登場人物がみんな感情的でずっと喧嘩してるから、見てて疲れちゃった…。私には合わなかったかも。
- 正直、序盤は誰が誰だかさっぱりで挫折しかけた。でも最後まで見ると、不思議と心に残るものがある。人を選ぶ映画かな。
ヒューマンドラマ
- 製作年1994年
- 製作国台湾
- 時間127分
- 監督エドワード・ヤン
- 主演チェン・シャンチー
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深刻な水不足に陥った台北。孤独な魂たちが渇きと欲望の中で彷徨う、異色のミュージカル。
深刻な水不足に喘ぐ台北。人々は飲料水の代わりにスイカを貪る。かつて出会った男女は街で偶然再会するが、男はAV男優となっていた。彼の部屋で始まる奇妙な同居生活。言葉少なな二人の間には、埋めがたい心の渇きと、満たされない性的欲望が渦巻く。突如として挿入される華やかなミュージカルシーンが、現代社会に生きる人々の孤独と疎外感を鮮烈に映し出す衝撃作。
ネット上の声
- セリフがほぼ無いのに、映画館という空間が持つ記憶や人々の孤独が伝わってくる。傑作。
- うーん、正直ちょっと退屈だったかも。長回しが多くて眠くなっちゃった。
- このジメっとした空気感、たまらない。
- 何が起こるわけでもないのに、なぜか目が離せない不思議な魅力。ラストの寂しさが心に残る。
ヒューマンドラマ
- 製作年2003年
- 製作国台湾
- 時間82分
- 監督ツァイ・ミンリャン
- 主演チェン・シャンチー
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パリにいる君へ、台北から届ける狂おしいほどの愛と孤独。時差7時間のすれ違う魂の行方。
現代の台北。腕時計売りのシャオカンは、父を亡くしたばかり。街角で出会った女性シアンチーがパリへ旅立つ直前、彼は自分の腕時計を彼女に売る。その日から、シャオカンの時間はパリの時間に。台北中の時計をパリ時間に合わせ、フランス映画を観て、彼女の存在を追い求める日々。一方、パリで孤独を感じるシアンチー。決して交わることのない二つの都市で、二人の時間は静かに、そして奇妙に共鳴していく。魂の繋がりを求める、孤独な男女の物語。
ネット上の声
- 台北とパリ孤独結ぶ時
- いつもの蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)=李康生(リー・カンション)に加えて、ジャン
- 台湾とパリ、あの世とこの世、父と子、男と女、ふたつの時とふたりの時間が進んでいく
- リー・カンション特集上映でやってたので観た、実質ツァイ・ミンリャン特集なんだけど
ヒューマンドラマ
- 製作年2001年
- 製作国台湾,フランス
- 時間116分
- 監督ツァイ・ミンリャン
- 主演リー・カンション
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深刻な水不足に喘ぐ台北。渇ききった都会で、西瓜が孤独な男女の欲望と純情を繋ぐ、奇妙で官能的な恋物語。
記録的な猛暑と水不足に見舞われた大都市・台北。人々は喉の渇きを潤すため、西瓜を水代わりに求めていた。そんな街で偶然再会した、孤独な男女。男はポルノ俳優として、女はその事実を知らぬまま、彼に惹かれていく。言葉少なな二人の間を取り持つのは、瑞々しく甘い西瓜。それはやがて、生命の水となり、肌を濡らす汗となり、そして抑えきれない欲望の象徴へと変貌を遂げる。果たして、渇ききった心は満たされるのか。現代社会の歪みと人間の根源的な渇望を、鮮烈な映像美で描き出す衝撃作。
ネット上の声
- あ、ミュージカル映画だったんですか^^
- アマチュアは安易にマネしないこと。
- 不適切な演出かとおもう。
- ラストシーンは感動モノ
ヒューマンドラマ
- 製作年2005年
- 製作国台湾
- 時間112分
- 監督ツァイ・ミンリャン
- 主演チェン・シャンチー
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湿った熱帯の都市、言葉を失くした魂たちが寄り添う。孤独と欲望が交錯する、静かで官能的な映像詩。
雑踏と熱気に満ちたマレーシア、クアラルンプール。路上で暴行され、バングラデシュ人労働者ラワンに助けられたホームレスの男、シャオカン。ラワンの献身的な看病を受ける中、二人の間には言葉を超えた奇妙な絆が芽生える。一方、シャオカンは介護士の女性とも関係を持つ。同じマットレスを共有する三人の男女。それぞれの孤独、癒しを求める渇望、そして通じ合えないもどかしさ。都市の片隅で繰り広げられる、魂の彷徨。
ネット上の声
- 蔡明亮映画は肌にまとわりつく感じがする
- 最低限ストーリーの分かる作品を作れ
- ツァイ監督、「ラブ」の最終型
- いくらなんでもこれは、、、
ヒューマンドラマ
- 製作年2006年
- 製作国台湾,フランス,オーストリア
- 時間118分
- 監督ツァイ・ミンリャン
- 主演リー・カンション
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夢を追ってロンドンへ渡った台湾人留学生。彼女が辿り着いたのは、違法マッサージ店の受付。移民女性たちの絶望と希望が交錯する密室劇。
イギリスでの成功を夢見る台湾人大学院生のティナ。しかし現実は厳しく、ビザと生活費のために必死で職を探す日々。ようやく見つけたのは、高時給の「受付」の仕事。だが、その場所は移民女性たちが体を売る違法なマッサージパーラーだった。客を迎え、電話を取り、警察の見張りに怯える毎日。傍観者でいるはずだったティナは、過酷な状況下でも逞しく生きる女性たちの姿を目の当たりにし、次第に彼女たちの世界に深く関わっていく。ある日、店を揺るがす事件が発生。ティナは、見て見ぬふりか、それとも行動を起こすのか。異国の地で生きる者たちの、声なき叫びが胸を打つ。
ネット上の声
- 実在の人物がモデルみたいです。
- ハイカロリー ハイヘビー
- 左招きは人招き
- 仕事とは徒刑である、という西欧流の価値観なのでしょうか。仕事に喜びを見いだすことは罪なのでしょうか。
ヒューマンドラマ
- 製作年2017年
- 製作国イギリス,台湾
- 時間---分
- 監督ジェニー・ルー
- 主演テレサ・デイリー
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「これは、俺の体じゃない」――息子の体に宿った“何か”。人里離れた山荘で始まる、父と“それ”との奇妙な共同生活。
日本で働く料理人のアチュアンが、仕事中に倒れ、故郷・台湾の山荘で療養することに。しかし、目覚めた彼は別人のように変貌していた。「俺はアチュアンじゃない」と告げる息子。その体に宿った“何か”の存在を確信しながらも、父は彼を受け入れ、人目を避けて山荘での生活を始める。穏やかに見えた二人の日常は、アチュアンの姉の訪問をきっかけに崩壊し始める。不可解な事件、そして死。息子の中にいる“何か”の正体とは。父が下す、あまりにも残酷な決断。静寂と霧に包まれた森を舞台に、人間の魂と家族の絆を問う、戦慄のサイコスリラー。
ヒューマンドラマ
- 製作年2013年
- 製作国台湾
- 時間112分
- 監督チョン・モンホン
- 主演ジョセフ・チャン
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弟を盲愛する姉と風来坊のその弟の危うい関係を繊細で淡々としたタッチで描き出した一編。監督・脚本は「熱帯魚」の誘拐犯役で一躍売ったリン・チェンシンで、『浮草人生』『青春のつぶやき』(両作共に96・97年東京国際映画祭で上映)に続く本作が監督第3作。撮影は『青春のつぶやき』のツァイ・チャンホイ。出演は「河」のチェン・シアンチーとリー・カンション、ほか。
ヒューマンドラマ
- 製作年1997年
- 製作国台湾,日本
- 時間118分
- 監督リン・チェンシン
- 主演チェン・シャンチー