ドイツの文豪ゲーテが24歳から82歳までかかって書き上げたファウスト、それは古代ドイツの伝説である。多くの作家が或いは劇に或いは音楽にこの主題を取り入れているが、ウーファ社がこれを映画化するに当っては、著名な監督であり文学者であるルドウィッヒ・ベルゲルの書いた脚本『失われし楽園』を土台とし、ハンス・カイザー氏をして創作的な撮影台本を作り上げさせた。監督は「最後の人」と同じくF・W・ムルナウ氏が当り、メフィストには「最後の人」「ヴァリエテ(1925)」等出演のエミール・ヤニングス氏、ファウストにはスウェーデンの名優で「愛の坩堝」出演のエスタ・エクマン氏、グレーチヘンには無名の少女カミルラ・ホルン嬢が抜擢され、その他「シャロレー伯爵」出演のヴィルヘルム・ディーテルレ氏、フリーダ・リヒャルト夫人、ハンナ・ラルフ嬢、イヴェット・ギルベール夫人等が出演している。無声。
ネット上の声
- あの終わり方はズルい
- 『最後の人』なんかまさにそうなんだけど、ムルナウにとって、扉を開けるという行為は
- クリティカルエディションを外側のケースが無いからと相場の半額くらいで譲ってくれた
- 原作のファンタジックな要素がムルナウの表現主義を最大に活かしていると思った
ヒューマンドラマ
- 製作年1926年
- 製作国ドイツ
- 時間132分
- 監督F・W・ムルナウ
- 主演ヨースタ・エックマン