巨匠イングマール・ベルイマンが描く、屈辱と絶望のサーカス団。芸術家の魂の叫びが胸を打つ、モノクロームの傑作。
20世紀初頭のスウェーデンを巡業する、うらぶれたサーカス団。団長のアルベルトは、年下の愛人アンナとの屈辱的な関係に疲れ果てていた。ある町で、かつて捨てた妻子と再会するも、安らぎを求めた彼の願いは無残に打ち砕かれる。さらに、アンナが若い俳優の誘惑に乗り、アルベルトは衆目の前で道化のように嘲笑われることに。男として、芸術家としてのプライドをズタズタに引き裂かれ、彼は絶望の淵へと追いやられる。魂の救済を求める道化師が、長い夜の果てに見出すものとは。
ネット上の声
- 雑草のようにしぶとく生きる
- フェリーニがサーカスを愛と郷愁で捉えれば、ベルイマンはサーカスを貧困と差別の象徴
- 巡業しながら町を渡り歩くサーカス団を描いた悲哀に満ちた人間ドラマ
- こっこわい、ドキドキするニャ(byぶち猫)
ヒューマンドラマ
- 製作年1953年
- 製作国スウェーデン
- 時間92分
- 監督イングマール・ベルイマン
- 主演オーケ・グレンベルイ