誇り高き鉄道機関士の父。一つの事故が、家族の歯車を狂わせる。幼い息子の瞳に映る、父の栄光と挫折。
戦後のイタリア。鉄道機関士のアンドレアは、仕事一筋で頑固な家長。家族や同僚から尊敬される存在だが、その厳格さゆえに家庭では孤独。そんな父を、末っ子のサンドロだけは英雄として心から慕っていた。しかし、ある日アンドレアが運転する列車で起きた投身自殺事故。その日を境に、彼の人生は暗転。酒に溺れ、ストライキを裏切って同僚から孤立し、長女の結婚生活も破綻。誇りを失い、崩壊していく父の姿。サンドロの純粋な眼差しだけが、家族の再生を願い、父の背中を追い続ける。イタリアの名匠が描く、ある家族の愛と崩壊、そして希望の物語。
ネット上の声
- 役者としてのジェルミ
- ピエトルジェルミ、わらの恋
- そこで体温を計らないで~
- まさに これぞ名画
ヒューマンドラマ
- 製作年1957年
- 製作国イタリア
- 時間108分
- 監督ピエトロ・ジェルミ
- 主演ピエトロ・ジェルミ