第二次大戦下、死刑宣告を受けた男の、スプーン一本で自由を掘り起こす執念の脱獄劇。
1943年、ナチス占領下のフランス。レジスタンスの中尉フォンテーヌはゲシュタポに捕らえられ、リヨンの刑務所で死刑を宣告される。絶望的な状況下、彼はスプーンを削って作ったノミで独房の分厚い扉を解体し始める。看守の足音、他の囚人の気配、わずかな物音も許されない極限の緊張感。来る日も来る日も、ただひたすらに自由への道を掘り進めるフォンテーヌ。脱獄計画が最終段階に入ったその時、彼の独房に若い少年が送り込まれてくる。この出会いは希望か、それとも絶望の始まりか。究極の選択を迫られる男の運命。
ネット上の声
- エンタメ系の脱獄映画とは一線を画す、凄まじいリアリティ。BGMも派手な演出も一切ないのに、息をのむほどの緊張感が続く。まさに傑作。
- ただ脱獄するだけなのに、目が離せない。主人公と一緒に息を潜めてるみたいな感覚になった。
- これぞ映画の教科書。
- うーん、ちょっと地味すぎたかな。淡々と進むから、途中で眠くなっちゃったかも…。
サスペンス
- 製作年1956年
- 製作国フランス
- 時間100分
- 監督ロベール・ブレッソン
- 主演フランソワ・ルテリエ