退屈な日常、搾取される日々。愛を夢見た孤独な少女が、裏切りの果てに選んだのは、静かで冷徹な復讐だった。
フィンランドの小さな町。マッチ工場で単調な労働をこなし、稼いだ給料は両親に搾取される少女イリス。彼女の灰色の日常に、ささやかな希望の光が灯る。ダンスホールで出会った男性との一夜。しかし、妊娠を告げると男は冷たく彼女を拒絶し、家族からも勘当。愛も、温もりも、すべてを奪われた彼女の心に、静かな怒りの炎が燃え上がる。彼女が手にしたのは、殺鼠剤。絶望の淵で下した、あまりにも悲しい決断の行方。
ネット上の声
- 【“ああ、酷い人だ!愛の夢を踏みにじる・・”清貧な暮らしをしていたマッチ工場で働く少女の一夜の夢と、復讐を内容に見事に合致した音楽と共に描き出した作品。】
- 『壁の花』に『デカダンス』は存在しない。『惨め』なだけだ。
- 女を裏切ると復讐が待っているのかもしれない、と感じた
- マッチ売りの少女、ではなくマッチ工場の少女
ヒューマンドラマ
- 製作年1990年
- 製作国フィンランド
- 時間70分
- 監督アキ・カウリスマキ
- 主演カティ・オウティネン