1950年代チェコ、鉄屑置き場で再教育される知識人たち。圧政下で芽生える、ささやかな愛と抵抗の物語。
舞台は1950年代、スターリン主義下のチェコスロバキア。ブルジョワと見なされた教授、哲学者、サックス奏者といった知識人たちが、政治犯として巨大な鉄屑処理場へ送致。そこで彼らは過酷な労働と思想教育を強いられる日々。そんな絶望的な環境の中、料理人の青年パヴェルは、同じく収容された女性イトカと恋に落ちる。看守の目を盗んで育まれる二人の純粋な愛。しかし、非情な国家権力が彼らのささやかな幸せを脅かす。自由を奪われた人々が、ユーモアと人間性を武器にどう生き抜くのか。その姿を風刺的に描く、ある愛の顛末。
ネット上の声
- 人間らしさは社会主義体制下でも潰されない
- スクラップ工場に反映される世相、たしかに社会情勢を知るにはゴミ捨て場を覗くのが最
- 社会主義体制の中で違反分子として処罰され刑務所でスクラップ工場での勤務を強制され
- 「ここで働いているうちに、精神構造が単純になったんだ、前より楽だ」と笑顔で語る元
ヒューマンドラマ
- 製作年1969年
- 製作国チェコスロバキア
- 時間95分
- 監督イジー・メンツェル
- 主演ヴァーツラフ・ネッカージ