家を出ていった父母に代わって自分を育ててくれた祖母との日常を捉えた私的ドキュメンタリー。監督は「につつまれて」の河瀬直美。祖母で養母の河瀬宇乃にカメラを向け、裏の空き地に小さな家庭菜園を作ってえんどう豆を育てる祖母の姿や、直美の小さな頃の想い出話などの温かく平穏な祖母との日常をつづっていく。カンヌ映画祭カメラドール(新人監督賞)を受賞した「萌の朱雀」の公開にあわせて劇場公開された。94年度製作作品。95年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で奨励賞を受賞している。8ミリを16ミリにブローアップ。
ネット上の声
- 旧年出国寸前に爺婆の家に帰って、久しぶりに帰った意外にお婆さんが植えたキュウリや
- どんなに手を伸ばしても触れられないものに触れようとする運動こそが映画
- 劇的なものへの関心が薄れてるせいか、こういう個人映画が沁みる
- 機械装置(カメラ)はいかにして人間の指先の優しさを真似するのか
ドキュメンタリー
- 製作年1997年
- 製作国日本
- 時間40分
- 監督河瀬直美
- 主演河瀬宇乃