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19世紀末のインド・カルカッタ。裕福だが孤独な人妻の前に現れた夫の従兄弟。知的な交流が、彼女の心に禁断の感情を芽生えさせる。
19世紀末、インドのカルカッタ。多忙な夫を持ち、広大な屋敷で孤独に暮らす若妻チャルラータ。彼女の知的な渇望は満たされぬまま。そんなある日、夫の従兄弟で快活な青年アマルが訪れる。文学や詩を通じて急速に心を通わせる二人。アマルとの時間はチャルラータの内に眠る文才と、そして許されざる想いを目覚めさせる。夫への罪悪感と募る恋心との間で揺れる、繊細な心の軌跡。
ネット上の声
- サタジット・レイ自身が認める最高傑作
- 静寂な部屋から始まった物語は…
- 自己表現が繋ぎとめるのは…
- 書くことへの理不尽な抵抗
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国インド
- 時間119分
- 監督サタジット・レイ
- 主演マドビ・ムカージ
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貧しくも美しい、インドの原風景。少年オプーの瞳を通して描かれる、家族の愛と詩情豊かな日常。
20世紀初頭、インド・ベンガルの小さな村。貧しいバラモン一家に生まれた少年オプーと姉のドゥルガ。夢見がちな父と、厳しい現実を生きる母のもと、二人は貧しさの中にも自然の美しさやささやかな喜びを見出し、かけがえのない日々を過ごす。しかし、一家を襲うのは容赦のない貧困と、過酷な運命の訪れ。美しいモノクロ映像で綴られる、詩情豊かな家族の物語。インド映画の巨匠サタジット・レイ監督による、不朽の三部作の第一章。
ネット上の声
- 「オプー三部作」完結編
- 至福感の描写は映画史上最高峰
- 産み育ててくれた“大地”、“大河”のように時は流れ、そして大きく力強い“大樹”へ
- ネオレアリズモやオリエンタリズムにのっかってるように見えてそうではない、正統派モ
ヒューマンドラマ
- 製作年1958年
- 製作国インド
- 時間105分
- 監督サタジット・レイ
- 主演ショウミットロ・チャテルジー
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インドの名匠サタジット・レイが、作家プレメンドロ・ミットロの短編小説を原作に、伝統と近代化の岐路に立つインド社会における、新しい価値観の衝突を描いたドラマ。
コルカタで暮らす脚本家アミは地方での取材中に車が故障し、偶然知り合った茶園経営者ビマールの家に泊めてもらうことになる。そこで彼が再会したのは、かつて愛しながらも自身の臆病さゆえに別れ、現在はビマールの妻となったコルナだった。アミは過去を償おうとするが、コルナは冷静な表情を浮かべ本心が見えない。出発を前に、まだ自分を愛しているなら駅に来てほしいとコルナに伝えるアミだったが……。
レイ監督作の常連俳優ショウミットロ・チャタルジがアミ役で主演を務め、レイ監督の前作「チャルラータ」でもチャタルジと共演したマドビ・ムカージーがコルナを演じた。本国インドでは同じくレイ監督による「聖者」との2本立てで劇場公開。日本では、レイ監督のデビュー70周年を記念した特集上映「サタジット・レイ レトロスペクティブ 2025」にて、25年7月に劇場初公開。
ヒューマンドラマ
- 製作年1965年
- 製作国インド
- 時間70分
- 監督サタジット・レイ
- 主演ショウミットロ・チャテルジー
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第二次大戦下のベンガル。静かな村を襲った人為的な飢饉が、人々の尊厳と社会秩序を静かに蝕んでいく様を描く。
1943年、第二次世界大戦の影が忍び寄るインド・ベンガルの小さな村。尊敬されるバラモンの医師であり教師のガンガチャランは、妻と平穏な日々。しかし、遠い戦争の余波は「飢饉」という形で村を襲う。米が消え、価格は高騰。人々の心から寛容さが失われ、古くからのカースト制度や道徳が崩壊していく。ガンガチャランもまた、知識人としてのプライドと、生きるための現実との間で苦悩。彼が飢えに苦しむ人々、そして妻を守ることができるのか。人間の尊厳が試される極限状況の記録。
ネット上の声
- 遠くから戦争の響きが...
- 感動しました
- 原作は『大地のうた』の3部作と同じビブティブション・ボンドパッダエ(বিভূতি
- 日本軍のインパール作戦が原因で物資が届かなくなった農村での飢餓
ヒューマンドラマ
- 製作年1973年
- 製作国インド
- 時間101分
- 監督サタジット・レイ
- 主演ショウミットロ・チャテルジー
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「大地のうた」「チャルラータ」などで知られるインドの世界的映画監督サタジット・レイが執筆した全35作の児童向け人気小説「探偵フェルダーシリーズ」を、1974年の「黄金の城塞」に続いてレイ監督が自ら映画化した冒険コメディ。
聡明な私立探偵フェルーと従弟の少年トプシ、冒険小説作家のラルモハン・ガングリーは、休暇を過ごすためヒンドゥー教の聖地バラナシへやって来る。そこで彼らはある男から、事件の解決を依頼される。それは、ネパールの王子から譲り受けたという家宝の金のガネーシャ像が盗まれたというものだった。調査を進めていくなかで、フェルーは事件の重要な手がかりを知る少年ルクと親しくなる。卓越した分析力と洞察力を武器に真相へと迫るフェルーだったが、やがて事件の背後に潜む陰謀に気づく。
主人公の探偵フェルー役に、レイ監督作の常連俳優ショウミットロ・チャタルジ。日本では、レイ監督のデビュー70周年を記念した特集上映「サタジット・レイ レトロスペクティブ 2025」にて、25年7月に劇場初公開。
ネット上の声
- インド版「明智探偵&小林少年」! サタジット・レイ原作&監督の児童向け冒険探偵もの。
- 象の頭を持つ像にぞっとするミステリー
アドベンチャー(冒険)
- 製作年1979年
- 製作国インド
- 時間122分
- 監督サタジット・レイ
- 主演ショウミットロ・チャテルジー
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今世紀初頭のベンガルの民族運動を背景に、理想主義者の地主の姿を友人と妻との葛藤をからめて描く。ノーベル賞詩人として知られるラビンドラナート・タゴールの原作を基に「遠い道(1981)」のサタジット・レイが監督。撮影はショーメンドゥ・ロイ、編集はドゥラル・ドット、美術はオショク・ボースが担当。出演はショーミットロ・チャタージ、ヴィクター・バナルジなど。
ネット上の声
- インドで“白”が表すものは
- 炎は輝き、燃える。
- やっぱ後期のサタジット・レイって成瀬やヴィスコンティに近いものがあって、その両者
- サタジットレイのほかの作品も見てみたい.. 正直難しいというか分からなかったので
ヒューマンドラマ
- 製作年1984年
- 製作国インド
- 時間139分
- 監督サタジット・レイ
- 主演ショウミットロ・チャテルジー