孤独死した隣人女性に思いを募らせる男性の姿を通し、「老い」と「孤独」を独自のユーモアでつづった、メキシコ発のラブストーリー。
メキシコで暮らす60歳のチリ人男性マルティネス。偏屈で人間嫌いな彼は、会計事務所での仕事やプールでの水泳といった日々のルーティンを決して崩さない。しかしある日、会社から退職をほのめかされ、後任のパブロがやって来たことで、彼の規律的な日常は揺らぎ始める。時を同じくして、マルティネスのアパートの隣人である同年代の女性アマリアが、部屋で孤独死していたことが判明。アマリアの私物の中に自分宛の贈り物が残されていたことを知ったマルティネスは、彼女に興味を抱くようになる。遺された日記や手紙、写真を通して彼女への思いを募らせていくうちに、マルティネスは心の奥深くに眠っていた人生への好奇心を取り戻していく。
メキシコ出身のロレーナ・パディージャ監督が長編初メガホンをとり、パンデミックを通してメキシコの若者と高齢者との関係性が変化したことに着想を得て制作。「ナチュラルウーマン」のフランシスコ・レジェスが主演を務め、偏屈だが愛さずにいられない主人公マルティネスを説得力ある演技と存在感で魅力的に演じた。
ネット上の声
- ラテン気質のペーソスと温かい笑いにいくども胸を突かれました。これ、いい。とってもいい映画です。
- ハッと心掴まれる趣向や語り口がやさしくて心地よい
- パブロは本当にイイ奴だった
- メヒコな『ラブレター』?
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国メキシコ,フランス
- 時間---分
- 監督ロレーナ・パディージャ
- 主演フランシスコ・レジェス