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光と影が織りなす悪夢。言葉を捨て、映像と音響だけで観る者の感覚を支配する前衛的アートフィルム。
階段を昇り続ける男。宙を舞う司書。仮面をつけた剣士。本作に明確な物語は存在しない。監督パトリック・ボカノウスキーが創造したのは、反復と変容を繰り返す映像の迷宮。特殊レンズで歪められたモノクロームの世界で、日常的な動作は不気味な儀式へと姿を変える。ミシェル・ルグランの妹であるミシェル・ボカノウスキーが手掛けるミュージック・コンクレートが、視覚的な幻惑をさらに増幅。論理を捨て、ただ感覚の洪水に身を委ねる体験。観る者を悪夢の底へと誘う、唯一無二の映像詩。
ネット上の声
- 物体をあらゆる角度、動きから考察している実験映画
- 不気味で恐ろしくも、限りなく美しい
- 遊び心が芸術の始まりと教えてくれる
- 実験映画の最高傑作。発狂スレスレに
- 製作年1982年
- 製作国フランス
- 時間70分
- 監督パトリック・ボカノワスキー
- 主演モーリス・バケ
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巨大な気球に乗り、フランスを横断する祖父と孫の冒険旅行。驚きと発見に満ちた、夢のような空の旅。
1960年代、フランス。発明家の祖父が作り上げた、家のように巨大な熱気球。好奇心旺盛な孫のパスカルを乗せ、フランス横断の壮大な旅へ。ブルターニュの海岸からアルプスの山々まで、眼下に広がる絶景の数々。人々との心温まる出会いと、予期せぬ小さなトラブル。空から見下ろす世界は、二人に何を見せるのか。世代を超えた絆を乗せた、夢と冒険の旅路の記録。
ネット上の声
- 「赤い風船」の大型版
- 映像にほのぼの
- 映画の詩人アルベール・ラモリスの自然の美しさを捉えた映像パノラマ
- キドカラーの飛行船に乗りたくて乗りたくていたのを思い出します
アドベンチャー(冒険)
- 製作年1960年
- 製作国フランス
- 時間84分
- 監督アルベール・ラモリス
- 主演パスカル・ラモリス
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山を愛し、山に命を賭ける一青年を通して、ひたむきに生きる若者像を描く。脚本は「あいつと私(1961)」の池田一朗と出目昌伸の共同、監督は「パリの哀愁」の出目昌伸、撮影は「あにいもうと(1976)」の原一民がそれぞれ担当。
ドキュメンタリー
- 製作年1955年
- 製作国フランス
- 時間94分
- 監督ガストン・レビュファ
- 主演ガストン・レビュファ
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ネット上の声
- 楽しそうでいいなーと思ったけど途中で若者につまんねえジョークで絡む典型的なめんど
- オープニングのクレジットが消えかける瞬間右から列車が通過しタイトルバック、静かな
- 56年にモンブラン山系エギーユ・デュ・ミディにガストン・ルブッフェと共に初登攀を
- クリストフというよりバケが主役
ドキュメンタリー
- 製作年1988年
- 製作国フランス
- 時間24分
- 監督ニコラ・フィリベール
- 主演クリストフ・プロフィ
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『岩と炎』『星と嵐』で山の詩人とも哲学者とも呼ばれ、世界的名声を持つ登山家ガストン・レビュファが製作・監督・脚本を担当して作った記録映画で、一九六一年イタリアのトレント市主催の第10回国際山岳探検映画祭でグランプリを受賞した。撮影には山岳写真家として広く知られているジョルジュ・ティラと彼の息子ピエール・ティラがあたり、類のない色彩美豊かな画面を作り出している。
ドキュメンタリー
- 製作年1961年
- 製作国フランス
- 時間80分
- 監督ガストン・レビュファ
- 主演アルーン・タジェフ