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1960年代ミラノ。成功の影で心が離れた作家夫婦。愛の終焉を静かに見つめる、ある一日の物語。
1960年代、近代的な大都市ミラノ。人気作家のジョヴァンニと、その妻リディア。二人は友人の見舞いの後、新作の出版記念パーティへ向かうが、その心は虚無感に満たされている。会話は途切れ、互いの視線は決して交わらない。夜、大富豪が催す豪華なパーティに参加した二人。喧騒の中、ジョヴァンニは主催者の娘に惹かれ、リディアは別の男と街を彷徨う。夜が更け、朝が近づくにつれ、彼らが長年見て見ぬふりをしてきた愛の不在が、静かに、しかし決定的に姿を現す。倦怠と孤独を描く映像詩。
ネット上の声
- ミケランジェロ・アントニオーニが戦後イタリアの内面の不毛を暴いた「愛の不毛三部作
- 初のミケランジェロ・アントニオーニ
- 【離れゆく心を確かめる数日間
- 金のプーさんは退屈がお好き?
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国イタリア,フランス
- 時間122分
- 監督ミケランジェロ・アントニオーニ
- 主演マルチェロ・マストロヤンニ
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「さすらい(1957)」の監督ミケランジェロ・アントニオーニが自らシナリオを書き、監督して愛のうつりかわりを描いた作品。脚本は同監督の他にトニーノ・グエッラ、エリオ・バルトリーニが共同で担当している。撮影はアルド・スカヴァルダ。音楽は「太陽の誘惑」のジョヴァンニ・フスコ。出演者は「三月生れ」のガブリエレ・フェルゼッティ、新人モニカ・ヴィッティ、「狂った情事」のレア・マッサリの他、ドミニク・ブランシャール、ジェームズ・アダムス、レンツォ・リッチなど。
ネット上の声
- 60年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門賞
- “オデュッセイアの弓” 羽仁進の寓喩
- 性に合わないアントニオーニ・・・でも
- アントニオーニ作品の変節点
ヒューマンドラマ
- 製作年1960年
- 製作国イタリア
- 時間129分
- 監督ミケランジェロ・アントニオーニ
- 主演モニカ・ヴィッティ
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イタリアの名匠ミケランジェロ・アントニオーニが都会に生きる男女のはかない恋愛感情と虚無感を描き、「情事」「夜」に続く「愛の不毛」3部作の最終章となった恋愛ドラマ。明確な理由のないまま婚約者と別れ、退屈な日々を過ごしていた女性ビットリア。ある日、投資家の母が通う証券取引所で知り合った株式仲買人の青年ピエロと急接近し、新たな恋をはじめようとするが……。ピエロ役をアラン・ドロン、ビットリア役をモニカ・ビッティがそれぞれ演じた。1962年・第15回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞。2018年、フランス映画界を代表する名優たちの主演作を集めた「華麗なるフランス映画」(2018年2月~、東京・角川シネマ有楽町)でリバイバル上映。
ネット上の声
- 静のイメージの強いアラン・ドロンが、この映画ではラテン系らしく感情を激しく爆発さ
- 何が不毛って、この作品が不毛だよ!(怒)
- 娯楽映画と社会問題は別、観る価値なし!
- 現代人の空虚な心を映した難解な映画
ヒューマンドラマ
- 製作年1962年
- 製作国イタリア,フランス
- 時間124分
- 監督ミケランジェロ・アントニオーニ
- 主演アラン・ドロン
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シュルレアリスムの巨匠ブニュエルが仕掛ける、常識が反転し、偶然が支配する悪夢のような不条理コメディ。
物語に一貫した主人公は存在しない。登場人物から登場人物へと、まるでバトンのように物語が受け継がれていく連作形式。トイレに集まり談笑し、食卓では個室に籠って食事をするブルジョワたち。行方不明の娘をすぐ隣にいながら探し続ける両親。無差別に通行人を撃ち、群衆から喝采を浴びる狙撃手。社会通念、道徳、論理がことごとく破壊され、反転した世界。観る者の理性を揺さぶり、日常に潜む不条理を暴き出す。これは映画か、それとも悪夢か。観客を挑発する、奇妙で滑稽な幻想の旅。
ネット上の声
- 【「自由よ、くたばれ!」で始まるもの/“林檎”、“ゴリラ”、“ラッパ”、“パリ”、“林檎”】
- 自由な欲望に支配された人間の可笑しさと生理を風刺したルイス・ブニュエルの傑作
- 不自由なくして自由は有り得ない
- 非日常的なブラックユーモアの
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国フランス
- 時間104分
- 監督ルイス・ブニュエル
- 主演ジャン=クロード・ブリアリ
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工業地帯の無機質な風景の中、精神のバランスを崩した一人の女。魂の彷徨を描く、色彩と映像の叙事詩。
イタリアの工業都市ラヴェンナ。巨大な工場と煙突が立ち並ぶ、色彩を失った灰色の世界。交通事故の後遺症で精神を病む若妻ジュリアーナは、夫の経営する工場の無機質な風景に言いようのない不安と孤独を募らせる。そんな彼女の前に現れた、夫の同僚コラード。彼はジュリアーナの心の空虚に寄り添おうとするが、彼女の魂の渇きは満たされない。近代化の歪みの中で、自己を見失った女性の内的世界を鮮烈な色彩で描き出す、映画史に輝く金字塔。
ネット上の声
- ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したミケランジェロアントニオーニの代表作の一
- 自分なりに楽しみを見つける努力が大切。
- 映像や色彩にはどこか懐かしさが。
- 殺伐とした現実の中での突破口
精神障害、 孤独
- 製作年1964年
- 製作国イタリア,フランス
- 時間116分
- 監督ミケランジェロ・アントニオーニ
- 主演モニカ・ヴィッティ
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美しい花売娘に惚れられたのが運のツキで女房も忘れ恋敵と争ううち、あやまって彼女を刺し殺さざるをえなくなったイタリア男の悲喜劇。製作はピオ・アンジェレッティとアドリアーノ・デ・ミケーリ、監督は「もしお許し願えれば -女について話しましょう」のエットーレ・スコラ、脚本はスコラとアジェノーレ・インクロッチ、フリオ・スカルペッリの共同で、撮影は「赤い砂漠」のカルロ・ディ・パルマ、音楽を「昨日・今日・明日」のアルマンド・トロバヨーリ、美術はルチアーノ・リッケリ、編集をアルベルト・ガリッティが各々担当。出演は「ひまわり」のマルチェロ・マストロヤンニ、「唇からナイフ」「結婚大追跡」のモニカ・ヴィッティ、「サンタ・ビットリアの秘密」のジャンカルロ・ジャンニーニ、その他マノーロ・サルツォ、マリサ・メルリーニ、ヘラクレス・コルテス、ジョゼフィーナ・セラトーザなど。
ネット上の声
- ひと味違うイタリアのロマコメ
- 映画らしい映画
- 恋心と嫉妬はいくつになっても消えません
- ゴミ捨て場から始まるメロドラマ
ヒューマンドラマ
- 製作年1970年
- 製作国イタリア
- 時間104分
- 監督エットレ・スコーラ
- 主演マルチェロ・マストロヤンニ
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フランソワーズ・サガンの原作をクロード・シュブリエとロジェ・ヴァディムが共同で脚色、「悪徳の栄え」のロジェ・ヴァディムが演出したサスペンス・メロドラマ。撮影はアルマン・ティラール、音楽はレイモン・ル・セネシャルが担当した。出演は、「太陽はひとりぼっち」のモニカ・ヴィッティ、ジャン・クロード・ブリアリ、「三文オペラ」のクルト・ユルゲンス、ジャン・ルイ・トランティニャン、シュザンヌ・フロンなど。イーストマンカラー・フランスコープ。
ヒューマンドラマ
- 製作年1962年
- 製作国フランス
- 時間102分
- 監督ロジェ・ヴァディム
- 主演モニカ・ヴィッティ
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ジャンニ・ヘクト・ルカリが四話とも製作を担当したオムニバス・コメディ。(第一話・電話の呼び出し)ロドルフォ・ソネゴのオリジナル・シナリオを「追い越し野郎」のディーノ・リージが監督、エンニオ・グァルニエリが撮影を担当した。出演は「ゴールデンハンター」のヴィルナ・リージ、ニーノ・マンフレーディ。(第二話・優生学理論)ルチアノ・サルチェステノの原作を、トウリオ・ピネリが脚色、「愛してご免なさい」の第二話を担当したルイジ・コメンチーニが監督、カルロ・モントゥオーリが撮影を担当した。出演は「勝利者」のエルケ・ソマー、マウリツィオ・アレーナほか。(第三話・スープ)ロドルフォ・ソネゴとルイジ・マーニのオリジナル・シナリオを、「愛してご免なさい」の第三話を担当したフランコ・ロッシが監督、「あゝ結婚」のロベルト・ジェラルディが撮影を担当した。出演は「唇からナイフ」のモニカ・ヴィッティ、ジョン・カールセンほか。(第四話・キューピット神父)ピエロ・デ・ベルナルディとレオ・ベンヴェヌーティのオリジナル・シナリオを、「堕落」のマウロ・ボロニーニが監督、レオニダ・バルボーニが撮影を担当した。出演は「皇帝のビーナス」のジーナ・ロロブリジーダ、「スタンダールの恋愛論」のジャン・ソレルほか。
コメディ
- 製作年1965年
- 製作国イタリア
- 時間115分
- 監督ディノ・リージ
- 主演ヴィルナ・リージ
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シシリーの風習を素材にしたシャレタ風刺劇。監督は「ゴールデンハンター」のマリオ・モニチェリ。脚本はロドルフォ・ソネゴとルイジ・マーニの共同執筆。撮影はカルロ・ディ・パルマ、美術はマウリツィオ・キアーリ、音楽はジュゼッペ・デ・ルーカ、編築をルッジェーロ・マストロヤンニが担当。出演は「花ひらく貞操帯」のモニカ・ヴッティ、「できごと」のスタンリー・ベイカー、コリン・レッドグレーヴ、アンソニー・ブース、カルロ・ジュフレ。
ヒューマンドラマ
- 製作年1968年
- 製作国イタリア
- 時間106分
- 監督マリオ・モニチェリ
- 主演モニカ・ヴィッティ
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ヒューマンドラマ
- 製作年1967年
- 製作国イタリア,フランス
- 時間93分
- 監督ジャン・ヴァレール
- 主演モニカ・ヴィッティ
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ピーター・オドンネルの新聞連載の人気漫画『モデスティ・ブレィズ』を、「エヴァの匂い」のエヴァン・ジョーンズが脚色、コンビのジョセフ・ロージーが監督したスパイ映画。撮影は「サーカスの世界」のジャック・ヒルドヤード。音楽はジョン・ダンクワースが担当した。出演は「赤い砂漠」のモニカ・ビッティ、「コレクター」のテレンス・スタンプ、「戦艦デファイアント号」のダーク・ボガード、「華麗なる激情」のハリー・アンドリュース、「俺の彼女は16トン」のマイケル・クレイグ。製作はジョセフ・ジョニー。
ネット上の声
- 社会派ジョセフ・ロージー監督作の中で最も迷作と言われる女泥棒スパイコメディ
- ジョゼフ・ロージー監督によるスパイ・コメディ
- 1960年代のお洒落でコミカルなスパイ映画!
- 今見ると、味のある映画
アクション
- 製作年1966年
- 製作国イギリス
- 時間119分
- 監督ジョセフ・ロージー
- 主演モニカ・ヴィッティ
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SF
- 製作年1964年
- 製作国イタリア
- 時間93分
- 監督ティント・ブラス
- 主演アルベルト・ソルディ
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ルイジ・マーニとラリー・ゲルバートの脚本を「女性上位時代」のパスクァーレ・フェスタ・カンパニーレが監督した貞操帯を扱ったコメディ。撮影は「赤い砂漠」のカルロ・ディ・パルマ、音楽は「ミラノの銀行強盗」のリズ・オルトラーニが担当した。出演は「サンタ・モニカの週末」のトニー・カーティス、「唇からナイフ」のモニカ・ヴィッティ、「ベン・ハー」のヒュー・グリフィス、「シェルブールの雨傘」のニーノ・カステルヌオーボほか。製作はフランチェスコ・マッツェイ。
コメディ
- 製作年1968年
- 製作国イタリア
- 時間93分
- 監督パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ
- 主演トニー・カーティス