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家事や家族の世話に追われて子どもらしい時間を奪われてしまう「ヤングケアラー」の問題をメインテーマに、主人公の女子高生が母親の介護や進学について悩みながらも、家族や学校以外の社会とかかわることで、次第に自分らしさを取り戻していく姿を描いたドラマ。
高校で美術部に所属する清瀬櫻は、東京の美大に進学することを希望していたが、娘が家から出ていくなんて思ってもいない母の環は取り合ってくれない。久しぶりに単身赴任から帰ってきた父の紘一は娘の意思に理解を示すが、そのことで環と言い争いになり、家を追い出されてしまう。ぎこちない母子だけの生活が始まった矢先、櫻のもとに環が職場で倒れたという連絡が入る。誰にも言えない気持ちを匿名でSNSに書き込み、偶然出会った野良猫に癒やしを求める櫻だったが、次第に追い詰められていく。
全編が福岡県内で撮影され、主人公の櫻役は東京と福岡で行われたオーディションで選ばれた吉名莉瑠が務めた。母の環役を歌手の一青窈が演じ、主題歌も担当。父・紘一役は津田寛治が務めた。NHK大河ドラマなどの助監督なども務めてきた祝大輔監督がメガホンをとり、監督自身が経験した保護猫活動の実態なども織り交ぜられている。
ネット上の声
- 野良猫の扱いについて疑問は残るが良い作品。
- ありふれた一家の物語が問うもの
- 禁じ手を使ってみた
- 吉名莉瑠さん(主人公)、一青窈さん(主人公の母親役)、祝大輔監督の舞台挨拶付き上
ヒューマンドラマ
- 製作年2024年
- 製作国日本
- 時間99分
- 監督祝大輔
- 主演吉名莉瑠
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33歳でこの世を去った安武千恵さんのがん闘病記と、娘のはなちゃん、夫の信吾さんとの日々をつづった同名エッセイを、広末涼子と滝藤賢一の主演で映画化。乳がんを宣告され、不安におびえる恋人の千恵にやさしく寄り添い、夫婦となった千恵と信吾。抗がん剤治療の影響や、がん再発リスクなどの不安を抱える中、無事に娘を出産した千恵だったが、再び病魔に襲われる。余命がわずかであることを覚悟した千恵は、自分がいなくなっても娘のはなが「独りで生きていける力」を与えようと、料理や家事の大切さを娘に教えはじめ、当時4歳のはなに、鰹節を削るところから始まるみそ汁の作り方を伝授する。千恵と信吾夫妻役に広末、滝藤が扮し、千恵の姉役で主題歌も担当する一青窈が共演する。「ペコロスの母に会いに行く」の脚本を手がけた阿久根知昭がメガホンをとり、監督デビュー。
ネット上の声
- 実話で泣けましたが、映画としての演出は?
- 笑いがあって重すぎず、でも心に響く映画
- 「闘病記」は苦手なんだけど、これは。
- じめっとした雰囲気がなく良かった
ヒューマンドラマ
- 製作年2015年
- 製作国日本
- 時間118分
- 監督阿久根知昭
- 主演広末涼子
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小津安二郎監督の生誕100年を記念して、「悲情城市」「フラワーズ・オブ・シャンハイ」のホウ・シャオシェン監督が、東京を舞台にひとりの女性の日常を繊細に描く。フリーライターの陽子は、産みの母が台湾人で日本と台湾を行き来しているが、ある日、台湾の男性の子供を妊娠していることに気づく。ヒロイン陽子を演じるのは、デビュー曲「もらい泣き」で注目を集めた一青窃。彼女に想いを寄せる古本屋店主役で浅野忠信が共演。
ネット上の声
- 窓のあたりから扉開いてて台所が映ってるシーンとか小津安二郎の映画であったかも?と
- 吉本隆明に聞きたかったラスト・シーン
- 小津へのオマージュってことで。
- 【東京を捉えるメタ的視点】
ヒューマンドラマ
- 製作年2003年
- 製作国日本
- 時間108分
- 監督ホウ・シャオシェン
- 主演一青窈