戦後間もない銀座の夜。一人息子を育てるため、強く、そして健気に生きるバーの女給、ひとりの女性の肖像。
舞台は終戦からまだ日が浅い東京・銀座。シングルマザーの雪子は、幼い息子を育てるため、夜は「銀座化粧」を施し、バーの女給として働いている。気難しい客をあしらい、同僚と世間話に興じ、時には再婚の淡い夢を抱くも、現実は厳しい。それでも彼女は決して笑顔を絶やさず、日々のささやかな出来事に喜びを見出し、息子の成長だけを支えに懸命に生きる。華やかなネオンの裏側で、地に足をつけ、力強く生き抜こうとする一人の女性のありふれた日常。その姿から浮かび上がる、戦後日本の確かな息吹。
ネット上の声
- 本作、おかあさん、晩菊 続けてご覧頂くと感慨深いものがあります
- 田中絹代の演技をひたすら見つめる作品だった
- 成瀬監督が、女性映画の名手と言われる所以
- 満足に舗装もされていない銀座
ヒューマンドラマ
- 製作年1951年
- 製作国日本
- 時間87分
- 監督成瀬巳喜男
- 主演田中絹代