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「轟音」「わかりません」「道草」などの作品を続々と発表している俳優で監督の片山享が、故郷の福井県を舞台に、かつて手がけた短編映画「いっちょらい」を自らのメガホンで長編リメイク。
地方都市のシャッター商店街。中華料理屋を営むテツヤは、東京で自分の店を持つ夢を持っていたが、父が病に倒れたため仕方なく実家の店を継いでいた。希望を失ったテツヤがくすぶった毎日を淡々と送る中、周囲の人たちは前を向き幸せになっていく。そんなある日、テツヤが訪問看護師から告げられたのは、父の容体が悪くなっているという現実だった。
「GOLDFISH」「RUN! 3films」などに出演してきた松林慎司が短編版に続いて主人公テツヤ役を演じ、長編映画初主演を飾った。タイトルの「いっちょらい」は福井の方言。「一張羅(いっちょうら)」のことで、すなわち「(自分にとって)一番いいもの」を意味する。
ネット上の声
- 多分父親のことがなくったって…
- 「いっちょらい」とは「一張羅」の福井弁で、福井民謡の名前でもあるが、ここでは「自
- 『轟音』に続き、監督の地元・福井をこれでもかとばかりに閉塞感たっぷりに描くシリー
- なんというか、人間同士のむず痒いコミュニケーションの表現が秀逸
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間93分
- 監督片山享
- 主演松林慎司
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「東京島」の篠崎誠監督が、東日本大震災直後の東京で被災地の恋人への思いに揺れる女性を描いた人間ドラマ。2011年3月11日、東日本を大きな揺れが襲った。東京で暮らす祥子は、被災地にいる恋人・正志と連絡が取れずにいたが、やがて正志が精神のバランスを崩して入院していることを知る。すぐに駆けつけようとするも、正志の家族に断られてしまう祥子。戸惑う彼女の前に、入院しているはずの正志が姿を現わし……。第25回東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門で上映された。
ネット上の声
- 震災後の恋人たち
- す、睡魔が~zzZ.
- 死ぬこと居なくなることを考えないようにとしすぎて、忘れてしまった私たちが取り残さ
- 地震が描かれているものの、物語の核はあくまでそれをきっかけに自分の内面にあるもの
ヒューマンドラマ
- 製作年2012年
- 製作国日本
- 時間63分
- 監督篠崎誠
- 主演竹厚綾
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俳優としてインディーズや短編で数多く出演を重ね、自らも短編映画などでメガホンをとってきた片山享の初長編監督作品。ある日、兄が犯罪を犯し、父がそれを苦に自殺してしまった誠は、母に助けを求めるが、母は助けてはくれなかった。家を飛び出した誠は自分を傷つけてくれるものを探し求めるが、やがてひとりの浮浪者と出会う。その出会いをきっかけに、誠の生と向き合う音が静かに響きはじめ……。主人公の誠を演じるのは、片山が脚本・出演した映画「1人のダンス」で監督・主演を務めていた安楽涼。
ネット上の声
- ある種の台湾映画のようだった
- 特に自動車とかそうやけど、物事を0から1に進める時がいちばんエネルギーを使い、重
- 腹の底から湧き上がるような言葉では言い表せない、抱えきれない感情を轟音として不穏
- 予告で、ミシミシ、フラッシュバックする程リアルで見てみましたが、あとはリアルに感
ヒューマンドラマ
- 製作年2019年
- 製作国日本
- 時間99分
- 監督片山享
- 主演安楽涼