死を前にした詩人が彷徨う、自身の過去とロシアの歴史が交錯する記憶の迷宮。映像で綴られる、魂の叙事詩。
40代の詩人アレクセイが、病床で自らの人生を回想。幼い頃に別れた父、美しかった母への思慕、戦時下の過酷な日々、そして妻とのすれ違い。彼の個人的な記憶は、ニュースフィルムや歴史的映像と交錯し、ロシアという国家の記憶そのものと重なり合う。過去と現在、夢と現実が溶け合う断片的なイメージの連続。それは、一人の男の人生の記録でありながら、母なる大地への郷愁と、時代に翻弄された人々の魂の叫び。観る者の記憶をも呼び覚ます、映像の詩。
ネット上の声
- タルコフスキーの極めて個人的で詩的な映像美の独白
- 【タルコフスキーを通して世界を考えてみる】
- タルコフスキーの映像芸術の中核
- タイトルなし
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国ソ連
- 時間108分
- 監督アンドレイ・タルコフスキー
- 主演マルガリータ・テレホワ