伝説の舞踏家・大野一雄の魂に迫るドキュメンタリー。生と死、そして舞踏の本質を、映像の魔術師が映し出す。
スイスの映画監督ダニエル・シュミットが、日本が世界に誇る舞踏家・大野一雄の神髄に迫ったドキュメンタリー。舞台は1995年の日本。シュミット監督は、大野の稽古場や自宅を訪れ、その創造の源泉を探る。カメラの前で語られる、舞踏への哲学、戦争体験、そして生と死についての深い洞察。即興で舞い始めるその身体は、老いを越え、記憶や魂そのものを表現する。息子・大野慶人との共演シーンは、世代を超えて受け継がれる舞踏の精神の証。二人の偉大な芸術家による、映像を通した魂の対話であり、観る者を身体表現の根源へと誘う、深遠なる芸術体験。
ネット上の声
- 大野一雄という唯一無二の存在を、シュミット監督とベルタの撮影が見事に捉えてる。指先の動きひとつひとつが芸術で、ただただ圧倒された。これは映画というより体験。
- 水の音、鏡の使い方が本当に幻想的。晴海埠頭の夜景をバックに舞う姿は、ロマンチックで脳裏に焼き付いて離れない。
- 最初は正直「なんだこれ?」って思ったけど、見てるうちにだんだん引き込まれて、最後には美しく見えてくるから不思議。
- 静寂の中に響く水の音や衣擦れの音が印象的。言葉はないけど、すごく官能的でエモーショナルな作品でした。
ドキュメンタリー
- 製作年1995年
- 製作国日本,スイス
- 時間15分
- 監督ダニエル・シュミット
- 主演大野一雄