第二次大戦末期の中国の村。ある日突然、日本兵と通訳が転がり込んできたことから始まる、村人たちの狂気の宴。
1945年、第二次大戦末期の中国。万里の長城に近い小さな村に暮らす農民マー・ターサンの家に、ある夜、謎の男が押し入る。男が置いていったのは、縛られた二人の捕虜。横暴な日本兵と、事なかれ主義の中国人通訳。年明けに引き取りに来るという言葉を信じ、村人たちは恐怖と好奇心から捕虜を匿う日々。しかし、約束の時を過ぎても男は現れない。捕虜の処遇を巡り、村人たちの間に不信と欲望が渦巻き始める。殺すこともできず、解放もできない奇妙な共同生活。その中で生まれる歪んだ人間関係が、やがて村全体を巻き込む、取り返しのつかない悲劇への序曲。
ネット上の声
- 前半のユーモラスな雰囲気から一転、後半の展開には言葉を失った。戦争における人間の狂気を描き切った大傑作。一体「鬼」とは誰のことなのか、深く考えさせられる。
- とにかく香川照之の演技が凄まじい。鬼気迫るものがあって、目が離せなかった。
- 観終わった後、ズッシリと重いものが心に残ります。モノクロ映像なのに、あの赤色だけが目に焼き付いて離れない…。
- 評価高いけど私には合わなかった。ただただ気分が悪くなったし、救いがなさすぎる。
ヒューマンドラマ
- 製作年2000年
- 製作国中国
- 時間140分
- 監督チアン・ウェン
- 主演チアン・ウェン