南イタリアの陽光の下、冷え切った夫婦の心が揺らぎ始める。愛の終焉か、それとも再生か、魂の彷徨。
イギリスからイタリア、ナポリへ向かう一組の裕福な夫婦、アレックスとキャサリン。叔父の別荘を売却するための、ごくありふれた旅のはずだった。しかし、結婚8年目を迎え、二人の心はとっくに冷え切っていた。南イタリアの眩い太陽と喧騒は、彼らの間の溝を浮き彫りにするばかり。夫は気ままにカプリ島へ遊びに出かけ、妻は博物館やポンペイの遺跡を一人で巡る。過去の恋愛の記憶、互いへの不満と無関心。古代遺跡の静寂と、火山灰に埋もれた恋人たちの姿を前に、キャサリンの心は激しく揺さぶられる。果たして、この旅は彼らの関係に終止符を打つのか、それとも予期せぬ奇跡をもたらすのか。近代的な夫婦の魂の崩壊と再生の記録。
ネット上の声
- 日常あるあるの、心の機微を丹念に描いた映画。
- 世界の監督たちに影響を与えたイタリア映画
- こういう機会に『イタリア旅行』もいいね
- ちょちょいのちょい。監督の手なぐさみ
ヒューマンドラマ
- 製作年1953年
- 製作国イタリア
- 時間75分
- 監督ロベルト・ロッセリーニ
- 主演イングリッド・バーグマン