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16世紀ロシア、孤独な皇帝が絶対的権力を求め、貴族との壮絶な闘争に身を投じる歴史絵巻。
舞台は16世紀のモスクワ。若くして即位した初代ロシア皇帝イワン4世は、国家統一の野心に燃える一方、その内面は猜疑心と孤独に満ちていた。戴冠式で「ツァーリ」を宣言し中央集権化を目指すも、彼の改革に反発する大貴族や、妻の毒殺疑惑が心を蝕む。目的は強力な国家の建設。しかし、内外の敵との権力闘争と自らのパラノイアが最大の障壁。信頼していた者たちの裏切りに直面し、非情な独裁者「雷帝」へと変貌を遂げていくイワン。彼の孤独な闘争が導く、国家と彼自身の運命。
ネット上の声
- 幼くして貴族に両親を殺されたことで貴族を恨み、封建貴族を抑え、残虐の限りを尽くし
- とにかくでっかい。とてつもない。消化不良。
- 第一部・第二部・そして幻の“第三部”
- 身の毛もよだつ残虐性は描かれず!
ヒューマンドラマ
- 製作年1944年
- 製作国ソ連
- 時間190分
- 監督セルゲイ・M・エイゼンシュテイン
- 主演ニコライ・チェルカーソフ
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一九世紀のロシア作曲家ムソルグスキー伝記映画で、一九五〇年度製作の色彩作品。アンナ・アプラモーワとグレゴーリ・ロッシャーリの協同脚本を、ロッシャーリ(「白夜(1935)」)が監督している。撮影はM・マギドとL・ソコルスキーの共同、編曲はドミトリ・カバレフスキーが担当する。主演は伝記映画専門のアレクサンドル・ボリソフ、「先駆者の道」のニコライ・チェルカーソフ、「恋は魔術師」のリュボーフイ・オルロワである。なお本映画は五〇年度スターリン賞第一位を得た他、本年度カンヌ映画祭では装置賞を得た。
音楽、 伝記、 ヒューマンドラマ
- 製作年1950年
- 製作国ソ連
- 時間---分
- 監督グリゴリー・ロッシャリー
- 主演アレクサンドル・ボリソフ
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十三世紀のロシアに実在した名将アレクサンドル・ネフスキーが、西方から侵入したゲルマン軍をうちやぶって祖国の危機を救ったという故事を、製作当時西側からソビエトに重圧を加えていたナチをゲルマンになぞらえて描いたともいわれる歴史映画。「戦艦ポチョムキン」のセルゲイ・M・エイゼンシュテインが「ベルリン陥落」のピョートル・A・パブレンコと共同で脚本をかき、エイゼンシュテインが監督している。撮影はエイゼンシュテインの全作品を担当しているエドゥアルド・ティッセ。エイゼンシュテインはセルゲイ・プロコフィエフに音楽を依頼して画面と音楽との有機的な関連における新しいモンタージュを試みている。出演は「ドン・キホーテ(1957)」のニコライ・チェルカーソフ、「十月のレーニン」のオフロプコフ、「ゴーリキーの幼年時代」のマサリチノーワなど。一九四一年第一回スターリン賞の第一賞を、監督エイゼンシュテイン、脚本パブレンコ、俳優アブリコーソフがそれぞれうけている。A・T・Gの第八回上映作品である。
ネット上の声
- 反骨者が作る国威発揚映画、骨太の歴史劇。
- 中世ロシア、ドイツ騎士団との激戦
- 氷上の決戦はすごいが・・・
- 素晴らし過ぎて涙が出てくる
ヒューマンドラマ
- 製作年1938年
- 製作国ソ連
- 時間108分
- 監督セルゲイ・M・エイゼンシュテイン
- 主演ニコライ・チェルカーソフ
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十七世紀のスペイン作家ミゲル・デ・セルバンテスの長篇小説『ドン・キホーテ』の映画化。E・シュワルツが脚色し、「マキシム」三部作で知られるグリゴーリ・コージンツェフが監督した。撮影はアンドレイ・モスクヴィンとアッポリナリー・ドゥドコ(ロケ場面)、音楽はK・カラーエフ。主演は「イワン雷帝(1946)」で知られ、ソ連人民芸術家の称号をもつニコライ・チェルカーソフ、三十年間演劇、映画に活躍、これもソ連人民芸術家のユーリー・トルベーエフの二人。それにセルフィマ・ビルマン、L・カシャノワなどが助演する。ソホカラー、ソ連初のシネスコ版(キノスコープ)の一九五七年作品。
文芸・史劇、 ヒューマンドラマ
- 製作年1957年
- 製作国ソ連
- 時間102分
- 監督グリゴーリ・コージンツェフ
- 主演ニコライ・チェルカーソフ
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アレクサンドル・ザルヒとイオシフ・ヘイフィツが共同監督、ヴィクトル・ホフリヤーコフ、オレグ・ジヤーコフ、ニコライ・チェルカーソフ主演。
- 製作年1946年
- 製作国ソ連
- 時間---分
- 監督アレクサンドル・ザルヒ
- 主演ヴィクトル・ホフリャーコフ
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ロシアの有名な外科医で、最初にエ-テル麻酔を臨床医学に役立て、ギプス石膏による骨折個所の固定手術をおこなった外科医ピロゴフの伝記映画。充実した作品でのちに「ハムレット(1964)」をつくったグリゴーリ・コージンツェフが監督、ディミトリ・ショスタコヴィッチが作曲。ピロゴフ役はカー・スコロボガートフ、ほかにニコライ・チェルカーソフらが出演。四七年スターリン賞二位。
- 製作年1947年
- 製作国ソ連
- 時間---分
- 監督グリゴーリ・コージンツェフ
- 主演コンスタンティン・スコロボガトフ
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監督アレクサンドロフは「ストライキ」「戦艦ポチョムキン」「十月」「全線」等においてエイゼンシュテインの共同監督として著名であり、その作品には日本でも公開された音楽喜劇「陽気な連中」(一九三四)、「サーカス」「ウォルガ」(一九三八年)「明るい道」(一九四〇年)のほか、戦時中に「戦争映画集粹」「一家族」「潜水艦T9号」等を発表しており、戦後最初の作品たる「春」は一九四七年度ヴェニス国際映画コンクールで一等入選をした。撮影のエケリチークは日本でも公開された「イワン」のほか「シチヨルス」「ボグダン・フメリニッキイ」等のカメラマンとして著名である。一人二役で主演のリュボーフイ・オルロワは「陽気な連中」以後のアレクサンドロフ作品全部に主演しているソ連映画最大の人気女優の一人であり、相手役ニコライ・チェルカーソフはソ連人民俳優の称号をもち、エイゼンシュティンの「アレクサンドル・ネフスキー」および「イワン雷帝(1946)」に主演し、ペトロフの「ピヨートル一世」ではピヨートルの子アレクセイにふんし、そのメイク・アップ技巧は現在ソ連映画界における最高のものといわれている。なお、作曲者ドワナエフスキイは「陽気な連中」以来、アレクサンドロフ作品の作曲を担当しているソ連軽音楽界第一人者である。
- 製作年1947年
- 製作国ソ連
- 時間---分
- 監督グリゴリー・アレクサンドロフ
- 主演ニコライ・チェルカーソフ