全9作品。ニコラ・デュヴォシェルが出演した映画ランキング

雪に閉ざされた北の町から、理由も告げず南へ。過去を捨てた男女のあてなき旅路を描く、静謐なロードムービー。

人生の全てに絶望し、北の町を捨てた女。彼女はヒッチハイクで、謎めいた男「S」の運転する車に乗り込む。男もまた、何かから逃れるように、ただひたすら南を目指していた。車内に流れる重い沈黙と、時折交わされる短い言葉。それぞれが抱える癒えない傷と、未来への漠然とした不安。目的地のない旅を続ける二人が、その道程の果てに何を見つけ、何を残すのか。魂の彷徨を静かな映像美で綴る、心に深く染み入る物語。

フランスの修道院で育った純真なシスター、アヴリル。初めて知る外の世界と、双子の兄弟の存在が、彼女の運命を大きく揺るがす。

フランスの片田舎にある修道院。そこで育った見習いシスターのアヴリルは、純粋で信仰心篤い少女。しかし、ある日、自分が生まれた時に生き別れた双子の兄弟がいるという衝撃の事実を知る。これまで信じてきた世界が揺らぎ始める中、彼女は生まれて初めて修道院の外へ。旅の途中で出会ったのは、自由奔放な青年ピエール。彼との出会いは、アヴリルに恋という未知の感情を芽生えさせる。神への誓いと、芽生えた恋心。そして、まだ見ぬ兄弟への想い。初めて触れる俗世の喜びと戸惑いの中で、彼女が選ぶ自分自身の人生とは。

Netflixで2025年5月7日から配信。

恋を捨てた男と、歌声で男を死なせる人魚。花の都パリで始まる、おとぎ話のように切なく美しい恋。

花の都パリ。過去の失恋が原因で、恋する感情を失ってしまった青年ガスパール。ある嵐の夜、彼がセーヌ川のほとりで発見したのは、傷を負い倒れていた美しい人魚ルラだった。彼女の歌声は、聞いた男の心臓を破裂させてしまうという恐ろしい力を持つ。しかし、恋のできないガスパールにだけはその歌が効かなかった。自宅のバスタブでルラを献身的に介抱するうち、二人は次第に惹かれ合っていく。だが、水がなければ生きられないルラの命の期限は刻一刻と迫る。決して結ばれてはならない、人間と人魚の切ない恋の物語。

殺人の濡れ衣を着せられた天才整備士。無実を証明する唯一の証拠は、犯行現場に残された一台の車の中に。

天才的なドライビングテクニックと整備技術を持つリノ。彼はその腕を買われ、警察の特殊部隊で高速追跡用の車両開発に協力していた。しかし、ある日、汚職警官によって上司を殺され、その罪を着せられてしまう。無実を証明できる唯一の証拠は、犯人が乗っていた車のダッシュボードに埋め込まれた「一発の銃弾」。警察と汚職警官の両方から追われる身となったリノ。彼は自ら改造した驚異的な性能を持つ車を駆り、真実を掴むため、決死のカーチェイスを繰り広げる。

「画家と庭師とカンパーニュ」のジャン・ベッケル監督が、フランスの作家ジャン＝クリストフ・リュファンのベストセラー歴史小説を映画化。第1次世界大戦後のフランスを舞台に、主人を待ち続ける1匹の犬と勲章をめぐる物語を、美しい田園風景とともに描き出す。1919年、終戦後の平和が訪れたばかりのフランスの片田舎。戦争の英雄であるはずのジャック・モルラックが、人気のない留置所で頑なに黙秘を続けている。彼を軍法会議にかけるか否かを決めるためパリからやって来た軍判事ランティエ少佐は、留置所の外で吠え続ける1匹の犬に関心を寄せる。さらにモルラックについて調べるうち、農婦にしてはあまりにも学識豊かな恋人ヴァランティーヌの存在が浮かび上がる。「最強のふたり」のフランソワ・クリュゼがランティエ少佐を、「ダリダ　あまい囁き」のニコラ・デュボシェルがモルラックを演じる。

パリの街を舞台に、夢遊病の女性と彼女に魅了された男性との愛の顛末をサスペンスフルに描く官能ロマンス。パリのアパルトマンで恋人との新生活をスタートさせたジュリアンは、ある晩、道路を裸足でさまよい歩く女性を見かける。向かいのアパルトマンに住むその女性ガブリエルが夢遊病者であることを知った彼は、不安定な言動を繰り返す彼女を救おうとするが……。ヒロインを演じるのは「スイミング・プール」のリュディビーヌ・サニエ。