「フィクション」と「ノンフィクション」の二部構成で描く、物語が現実を侵食する瞬間。鬼才トッド・ソロンズが仕掛ける痛烈な人間風刺。
現代アメリカを舞台に、物語を創る人間のエゴと業を二部構成で描く問題作。第一部「フィクション」では、大学の創作クラスに所属する女子大生が、人種問題をテーマにした物語を書き上げるため、黒人の教授と肉体関係を持つ。その過激な体験は、現実と創作の境界を曖昧にし、彼女自身を追い詰めていく。第二部「ノンフィクション」では、落ち目のドキュメンタリー監督が、起死回生を狙い、ある平凡な郊外の家族を被写体にする。しかし、カメラの存在は家族がひた隠しにしてきた欲望や欺瞞を暴き出し、平和な日常は崩壊の一途を辿る。物語が現実を喰らう瞬間を目撃する、観る者の倫理観を揺さぶる衝撃作。
ネット上の声
- しばらく、後を引きずった作品
- 毒も効き過ぎると薬になる!
- ♪ SOS SOS SOS SOS
- すごいな、こりゃ。
ヒューマンドラマ
- 製作年2001年
- 製作国アメリカ
- 時間87分
- 監督トッド・ソロンズ
- 主演セルマ・ブレア