全20作品。和久井映見が出演した映画ランキング

岩手の頑固な父親と東京で暮らす次男。現代社会における家族の絆と親子の愛情を問う、山田洋次監督の感動作。

東北・岩手の農村で一人暮らす頑固な父親、昭男。彼の心配の種は、東京でフリーターとして働く次男の哲夫。亡き妻の一周忌で久々に顔を合わせた親子だが、父親は息子の将来を案じ、見合いを勧める。しかし、哲夫には耳に障害を持つ恋人、征子の存在。息子の幸せを願うが故に、素直になれない父親の不器用な愛情と、父親の期待と自身の人生との間で葛藤する息子の姿。現代社会を背景に、ぶつかり合いながらも二人が見つけ出す、新しい家族の形。

警察か、犯罪組織か。己の正義を見失った潜入捜査官が、光と闇の狭間で孤独な戦いを繰り広げる。

暴力団「織田組」に潜入して6年。警察官としての身分を隠し、幹部として生きる森屋純。長すぎる潜入捜査は彼の精神を蝕み、自分が何者なのかを見失わせる日々。そんな中、織田組とライバル組織との間で大規模な麻薬取引の情報。これが最後の任務になるはずだった。しかし、警察内部にも組織のスパイが存在。正体不明の敵との情報戦、そして刻一刻と迫る取引の時。極限の緊張感が支配する、裏切りと駆け引きの物語。

犯罪の最前線に立つ刑事たちの知られざる日常と葛藤、その胸に輝く「勲章」の意味を問うヒューマンドキュメンタリー。

警視庁捜査一課。そこは、日本の凶悪犯罪の最前線。カメラは、殺人や強盗などの現場に臨場し、犯人を追い詰める刑事たちの姿に密着する。長年の経験で培われた捜査の勘、聞き込みで得られる生々しい証言、そして犯人と対峙する緊迫の瞬間。しかし、彼らもまた一人の人間。過酷な任務の裏にある苦悩や葛藤、家族との関係。市民の平和を守るという使命感と、時に揺らぐ正義の狭間で、彼らが守り続ける「刑事の勲章」とは何か。ベテラン刑事たちの生き様を通して、その真実に迫る。

28年の時を経て、あの夏を取り戻す。夢の舞台・甲子園を目指す、元高校球児たちの再挑戦。

かつて甲子園出場を目前で断たれた元高校球児たち。28年後、平凡な中年となった彼らのもとに、OBチームで再び甲子園を目指す「マスターズ甲子園」の知らせが届く。事故で娘に心を閉ざされた元エース坂町、病気の妻を支える元キャプテン。それぞれが人生の壁にぶつかる中、白球を追いかけた青春時代の情熱が蘇る。家族のため、仲間のため、そして自分自身のために。失われた時間を取り戻すための、彼らの最後の夏が今、始まる。

警察内部の「人事」を巡る、静かなる闘い。元刑事の監察官が、組織の暗部に挑む本格ミステリー。

舞台は、巨大な警察組織。かつては敏腕刑事として名を馳せた二渡真治は、今や同僚たちから疎まれる警務部監察官。彼の仕事は、警察官の不正を暴く内部調査。ある日、退職予定のベテラン刑事・尾坂部の不可解な行動を追うことに。尾坂部が固執する未解決事件と、警察人事の裏に隠された巨大な秘密。組織の論理と、個人の正義が激しく衝突する。誰が味方で、誰が敵なのか。息詰まる心理戦の果てに、二渡がたどり着く衝撃の真実とは。男たちの誇りと矜持がぶつかり合う、重厚な人間ドラマ。

平安末期、権力闘争に翻弄される男女の悲恋。美しき姫と忠実な従者の、決して結ばれぬ運命の物語。

平安時代の京。時の権力者・平清盛の娘である豪姫は、父の政略により、意に染まぬ相手との結婚を強いられる。彼女を幼い頃から見守り、密かに想いを寄せる従者の吉野。身分違いの恋と知りながらも、二人の心は惹かれ合う。しかし、源平の争乱という時代の大きなうねりが、彼らのささやかな幸せを容赦なく引き裂いていく。愛する人を守るため、己の運命に抗おうとする二人の決断。その先に待つ、あまりにも切ない結末。

甲子園というたった一つの夢。白球に全てを懸けた高校球児たちの、一度きりの夏を描く、汗と涙の青春群像劇。

照りつける太陽、鳴り響くサイレン。高校球児にとって特別な季節、「夏」の到来。甲子園出場を目指すタイガースメモリアルクラブバンドのメンバーたち。それは彼らにとって、仲間と野球に打ち込める最後の夏。厳しい練習、レギュラー争い、そしてライバル校との激闘。それぞれの想いを胸に、白球を追いかける日々。夢への挑戦を通して描かれる、友情、葛藤、そして成長。彼らの夏が、今始まる。

銀杏BOYZの名曲が彩る、不器用で優しい男の10年越しの恋。親友の死を胸に秘め、初恋の“女神”を救うための青春物語。

2010年代の東京。冷凍食品工場で働く心優しい青年コウタ。彼の唯一の自慢は、中学時代からの親友で、今は亡きシンジと、天使のような女の子・千花と過ごした日々。ある日、10年ぶりに千花から電話がかかってきたことをきっかけに、コウタの止まっていた時間が動き出す。憧れの“女神”との再会を果たすも、彼女の笑顔の裏には深い悲しみの影。コウタは、親友の死の真相と、千花が抱える苦悩から彼女を救い出すことを決意。過去の思い出と現在の想いが交錯する中、不器用ながらもひたむきに突き進むコウタの恋の行方。銀杏BOYZの楽曲が、彼のどうしようもない衝動と切なさを加速させる。

荒廃した高校ラグビー部に赴任した元日本代表の熱血教師。信じる心で、落ちこぼれたちを全国の頂点へと導く奇跡の実話。

1970年代、京都。校内暴力が吹き荒れる伏見第一工業高校。そこに、元ラグビー日本代表の熱血教師、権藤健二が赴任。彼が託されたのは、部員わずかで「不良の巣窟」と化したラグビー部の再建。当初、生徒たちは権藤に反発し、暴力と不信で心を閉ざす。しかし、権藤は決して諦めない。「信は力なり」を胸に、一人ひとりの生徒と本気でぶつかり、ラグビーを通して生きる意味を問い続ける。彼の情熱は、次第に固く閉ざされた生徒たちの心を溶かしていく。果たして、この落ちこぼれ軍団は、全国制覇という無謀な夢を掴むことができるのか。涙と汗の物語。

声を失った青年が腹話術人形「エンジェル」に託した魂の歌声、奇跡と再生を描く感動の物語。

現代の日本。天使の歌声を持つも、ある事件をきっかけに失語症となった心優しい青年、翼。彼は偶然手に入れた腹話術人形「エンジェル」を通してしか、その美しい歌声を響かせることができなくなる。「エンジェル」として人気歌手になった翼だが、世間は人形が歌っていると信じ、翼自身の存在は影に。愛する人にも真実を告げられない苦悩と、自分自身を取り戻したいという渇望。翼の過去に隠された真実が明らかになる時、彼とエンジェルの運命が大きく動き出す。

大学病院の外科病棟を舞台に、若き看護婦たちの格闘を描くヒューマン・ドラマ。監督はこれがデビュー作となる吉田剛。江川晴の『外科東病棟』（小学館刊）を原作に、脚本は「四万十川」の古田求、撮影は「黒い雨」の川又昂が担当。

日本映画史に残る名作とひとつと言われる山中貞雄監督の「丹下左膳餘話　百萬両の壷」を「冷静と情熱のあいだ」で日本アカデミー賞撮影賞を受賞した津田豊滋監督が監督・撮影・編集の3役を担当してリメイク。製作・脚本は津田監督と「王様の漢方」でも組んだ映画評論家でもある江戸木純。右目と右腕を失った剣の達人、丹下左膳は5歳の孤児ちょび安の面倒を見るはめに。ちょび安が持つ金魚鉢には隠し軍資金の秘密が隠されていた。

霊視能力を持つ男の前に霊となって現れた妻の、死の真相を巡る哀しく切ない愛の物語。監督は、「踊る大捜査線」の脚本家としても知られ、本作が映画初監督作品となる君塚良一で、郷田マモラによる同名原作コミックを基に君塚監督自ら脚色も担当。撮影に「ガキンチョ★ROCK」の林淳一郎があたっている。主演は、「天国の大罪」の東山紀之と「スクールウォーズ　HERO」の和久井映見。日本テレビオリジナルムービー。

江戸時代を舞台とした森栗丸原作のハートウォーミングな同名コミックをOVAシリーズ化。原作の連載10周年を記念してのアニメ化でもあった。