共産主義だった過去と、ヨーロッパの一国である現在という複雑な状況と葛藤する社会では、勝ち組のエリートも、社会から脱落した若者も、皆ヨーロッパを覆う暗い雰囲気を感じています。しかし、避けようのない争いと、それに伴う混沌の恩恵を受ける者もいます。問題を起こし退学となった、法学生のトメク (マチェイ・ムシャウォフスキ) もそのうちのひとり。トメクは幼なじみのガビ (ヴァネッサ・アレクサンデル) の気を引き、先進的な思想を持つ彼女の家族に気に入られようと躍起になっていました。ガビに良いところを見せようと、有名ではあるものの非道徳的なPR企業で働き始めたトメク。ソーシャルメディア上で汚い政治ゲームを展開させることを任され、彼はその仕事に秀でていることに気が付きます。しかしその干渉には人間的な代償が。深く関われば関わるほど、トメクの人間性は失われていき、ゲームの終着点は次第に曖昧になっていくのでした。
ネット上の声
- 最近Netflixを活用してないなと思い、ザッピング&ザッピング&ザッピングして
- ロシアに近い国の作品だからか、トルストイやドストエフスキー作品のようなロシア文学
- 主人公のことをはじめは他人を道具や手駒みたいに操ろうとする、奇妙でサイコパスな人
- 不祥事で大学を除籍された青年が自分を評価しない人々や社会に恨みをぶつけていく
ヒューマンドラマ
- 製作年2020年
- 製作国ポーランド
- 時間136分
- 監督ヤン・コマサ
- 主演マチェイ・ムシャウォフスキ