目的を失ったテロリスト集団が、資本主義社会の冬のベルリンで繰り広げる、空虚で滑稽なテロごっこ。
舞台は1970年代末、冬の西ベルリン。裕福な生活に退屈し、明確な政治思想もなく刺激だけを求める中産階級の若者たちが、テロリスト集団「第三世代」を結成。しかしその活動は、テロの脅威を煽って自社製品を売り込みたいコンピューター会社の重役によって、密かに操られていた。彼らは自らの意思で行動していると思い込みながら、誘拐や銀行強盗を実行。だがその全ては、見えざる資本の論理に組み込まれた駒の動きでしかない。仲間割れと裏切りが頻発し、グループが崩壊へと向かう中、彼らの「革命」ごっこが迎える、あまりにも空虚な結末。
ネット上の声
- ファスビンダー監督8作目は『13回の新月~』同様に自分の中で課題作でもあったコチ
- 1970年代末ベルリン🇩🇪思想や理念を持たず、ただ目先のスリルだけを追求するテロ
- ファスビンダーの作品と知り、何となく見始めたがかなり難解に感じた
- ファスビンダーと同時代の無為なテロイスト達
ヒューマンドラマ
- 製作年1979年
- 製作国ドイツ
- 時間109分
- 監督ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
- 主演フォルカー・シュペングラー