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不思議な町に迷い込んだバンドマンが住人たちと酩酊しながら過ごす、はかなくも幸せな日々をつづったドラマ。バンドのツアー中に見知らぬ町に取り残されてしまった中西は、住人たちのボス的存在である古賀に気に入られ、仕事を手伝うように。町外れの川にまつわる特別な力をマネージメントしている住人たちは、川からさまよい出てくるものを追い返し、酒を酌み交わす。中西は古賀の店で働く女性・絢に惹かれていく一方で、この町と自分との間に深いつながりがあることに気づきはじめる。ピンク映画界の異才・黒川幸則が自主製作作品として手がけ、ハードコアパンクバンド「core of bells」の山形育弘が脚本を担当。「のっぽのグーニー」などで活躍するミュージシャンの田中淳一郎が主演と音楽を務め、映画「ゲゲゲの女房」「楽隊のうさぎ」の監督として知られる鈴木卓爾、「恋の渦」の柴田千紘らが脇を固める。
ネット上の声
- 不思議な風情、風景。
- 理解されるとか、興行的に成功するとか、そういう商業性を皆無にしてこのくらいピュア
- 冒頭のワインボトル然りおしゃれな飲み屋で佐伯美波がギターを渡して照明にそれをぶつ
- 登場人物全員生きてるんだか死んでるんだか分からなかった 街にも命を感じなかった
- 製作年2016年
- 製作国日本
- 時間76分
- 監督黒川幸則
- 主演田中淳一郎
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ぴあフィルムフェスティバルでPFFアワード企画賞を受賞した新鋭女流監督、井口奈己のデビュー作。妙にねじれた女の子同士の友情が時にキュートに、時にリアルに、そして切なく展開する日本製ガ-リ-・ム-ビ-。
ネット上の声
- 犬の散歩バイトへ行くときに同じ場所で道に迷うのも、犬に引っ張られて同じ土手を転が
- センスの塊みたいな井口奈己監督が納得いくまでテイクを重ね続けたらこんな宝石みたい
- ・共感に頼る映画は苦手で、感情の記号としての役者に"涙"を流させてるのをみると勝
- 2011年かその少し前くらいに映画「人のセックスを笑うな」(2008)を観て良い
ヒューマンドラマ
- 製作年2001年
- 製作国日本
- 時間84分
- 監督井口奈己
- 主演小松留美
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通り魔犯人を怯えさせる不気味な恐怖を描いた短編サスペンス。アテネ・フランセ文化センターとユーロスペースが1997年秋に開校した「映画技術美学講座」の中で製作された作品で、「FOUR FRESH!」という特集企画で上映された1本。監督・脚本は、「home sweet movie」でPFF入選経験を持つ古澤健。主演に「夜9時20分のワンピース」の鈴木卓彌があたっているほか、脚本家・高橋洋が声の出演を果たしている。16ミリ。
ネット上の声
- 古澤健監督は、ドッペルゲンガー(黒沢清監督)の脚本家なんだって! とはいえ、その
- 影響はたしかに感じるけど黒沢清よりも演出に人間っぽさ?があって、黒沢映画と違う怖
- 【サンクスシアター20:通り魔は怯える】
- 自転車の勢いと鈴木卓爾の焦った無表情
- 製作年1998年
- 製作国日本
- 時間34分
- 監督古澤健
- 主演鈴木卓爾
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鹿児島県・長島を舞台に、突然島に戻ってきた女性と島から出たことのない女性、それぞれの視点を通して、ひとつの見え方が真実のように受け止められてしまう社会の不確かさを描いたドラマ。
東京から故郷の鹿児島県・長島へ突然戻ってきた女優の城子。彼女は3年前に島を舞台にした映画で主演デビューをするはずだったが、制作が頓挫し、姿をくらました過去があった。島には映画制作に出資し、制作費をだまし取られたと城子を恨んでいる人もいる。一方、生まれてから30年以上、島を出たことがない由記乃は、両親と妹とともに実家で暮らしているが、根無草の城子が突然同居することになり、穏やかな日常が脅かされる。そして、城子が再び「映画を撮る」と言い始めたことから、静かな島に波紋が広がっていく。
本作と同じ長島を舞台にした「夕陽のあと」で助監督を務めた近藤有希と水落拓平が監督・脚本を担当。
ネット上の声
- 二人の監督それぞれが同じ映画内で別視点の脚本演出したのが新しい!
- 2人の女性の対比が面白い
- 映画をつくる目的は?
- 主人公は、故郷で撮影出来なかった映画の主演女優で、東京から鹿児島に戻って来て、対
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間100分
- 監督近藤有希
- 主演平岡亜紀
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それぞれに暗い過去を背負い、生きながら死んでいるかのような人生を送っている男女がたどる苛酷な運命を描いた愛憎ドラマ。監督は「KOKKURI こっくりさん」の瀬々敬久。脚本は「KOKKURI こっくりさん」の井土紀州と瀬々の共同。撮影を「禁じられた情事 不倫妻太股びらき」の斉藤幸一が担当している。主演は新人の佐倉萌と、「赤い犯行 夢の後始末」の伊藤猛。R指定。
ネット上の声
- 暗い 暗い 暗い、、けど見入ってしまった
- 【死とエロスと疎外感と】
- 生きるってつらいなあ
- 安手のポランスキー
ヒューマンドラマ
- 製作年1997年
- 製作国日本
- 時間75分
- 監督瀬々敬久
- 主演佐倉萌
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幼少期に母親が他界し、父親(鈴木卓爾)と二人で生活している中学1年生の桜井育美(祷キララ)。ある日の授業で将来の夢について考える課題を出され、母親のような人間になりたいと同級生が語るのを聞いて、育美は何も知らない自分の母親に興味を持つ。だが、調べを進めるうちに思いも寄らなかった彼女の過去を知ってしまう。母親に対する思いを巡らすうちに、自分の中に母親と似た部分があるのではないかと考えるようになり、次第に混乱をきたしていくのだが……。
ネット上の声
- うちなる異形奇形を容認擁護する自分社会。
- 思春期の少女はモンスター
- 正気の人が描いた狂気
- 意表を突く演出
ヒューマンドラマ
- 製作年2012年
- 製作国日本
- 時間68分
- 監督安川有果
- 主演祷キララ
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吉本興業が主催する2011年・第3回沖縄国際映画祭の企画「地域発信型プロジェクト」で製作された6本の短編作品を、「東」と「西」の3本ずつに分けて劇場公開する「沖縄国際映画祭 地域発信型映画」の「東」の1本。静岡県・三ヶ日町に暮らす歌が大好きな女子高生の咲子は、退屈な田舎町を早く抜け出したいと願っていた。現実にいらだち、感情の赴くままにトンネルを抜けたその先へと向かって走り出した咲子が出会ったものとは……。
ネット上の声
- 静岡県三日月町が舞台とした短編作品
- トンネルって素敵な画を作りやすい
- 鈴木卓爾さんが良かった
ヒューマンドラマ
- 製作年2011年
- 製作国日本
- 時間32分
- 監督池田千尋
- 主演吉永淳
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お互いの肉体的な痛みを共有する夫婦が、互いの気持ちを見つめ直していく姿を描いた異色のラブ・ストーリー。監督は「サンデイ ドライブ」「フレンチドレッシング」の斎藤久志。撮影をAV界の異端・平野勝之が手がける。主演は西島秀俊と唯野未歩子。
ネット上の声
- 今回もダメダメ男の西島さん
- こんな結婚もアリ?
- いたいふたりの愛
- 『痛みを分かち合う』という結婚の誓いの言葉通り、お互いに起こった物理的痛みを感じ
ヒューマンドラマ
- 製作年2002年
- 製作国日本
- 時間112分
- 監督斎藤久志
- 主演西島秀俊
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手塚治虫をはじめとした日本を代表する漫画家たちが若き日々を過ごし、東京都豊島区に実在した伝説的アパート「トキワ荘」の日常を、昭和30年代の懐かしい空気感をそのままに描いた青春ドラマ。豊島区の木造アパート・トキワ荘に住む「漫画の神様」手塚治虫のもとには、編集者たちが日夜通い詰めていた。向かいの部屋で暮らす漫画家の寺田ヒロオは、その様子を眺めつつ出版社への持ち込みを続けていた。やがてトキワ荘を去った手塚と入れ替わるように、「藤子不二雄」の藤本弘と安孫子素雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫ら、若き漫画家の卵たちが次々と入居してくる。寺田を中心に「新漫画党」を結成した彼らは、貧しい生活の中でも互いを励まし合い、漫画の未来について熱く語り合う日々を送るが……。「東京兄妹」の市川準監督が、実話に基づきフィクションとして描き、1996年に製作・公開された。住人たちの兄貴分的存在だった寺田ヒロオを本木雅弘、彼を囲む若き漫画家を阿部サダヲ、古田新太、生瀬勝久らが演じた。2020年5月、デジタルリマスター版でリバイバル上映。
ネット上の声
- 昭和ノスタルジー。伝説の漫画家たちが集ったトキワ荘。そう、まさに彼...
- トキワ荘・漫画家たちの聖地を見たい方へ
- しみじみと日本人。赤塚さんの蒼い時代
- 期待外れは寺田ヒロオを知らないから
ヒューマンドラマ
- 製作年1996年
- 製作国日本
- 時間110分
- 監督市川準
- 主演本木雅弘
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手術を控えた色覚異常の男の姿を通し、正しい色とは何かを問う実験的短篇ドラマ。監督・脚本は「風」の園子温。撮影を「Sunday drive サンデイドライブ」の石井勲が担当している。主演は「真心 MY NAME IS MAGOKORO」の永瀬正敏。尚、本作は2000年3月に開催された荒川眞一郎のパリコレのプレゼンテーションの為に製作された作品である。DVからのキネコ作品。
ネット上の声
- 2020年(265本目)
- 主人公のように色のない世界で30年以上生きていて、突然色のある世界に変わったら「
- 『LOVE SONG』の鳴り響く時計など、過去作のモチーフが現れながら描かれる
- 初期の作品の中ではしっかり出来てるし分かるっちゃあ分かる
ヒューマンドラマ
- 製作年2000年
- 製作国日本
- 時間20分
- 監督園子温
- 主演永瀬正敏