母乳を通じて受け継がれた「悲しみの病」。ペルーの激動の歴史を背負う娘が、恐怖を乗り越え自らの足で歩み出す物語。
現代のペルー、リマ郊外。内戦時代の悲劇的な記憶を母乳を通して受け継いだという「悲しみのミルク」病に苦しむ娘、ファウスタ。母の急死をきっかけに、彼女は故郷の村に遺体を運ぶという困難な目的を背負う。しかし、極度の恐怖心から、彼女は自らの体にある”仕掛け”を施していた。都会の屋敷でメイドとして働き始めるファウスタ。歌うことでしか感情を表現できない彼女が、外の世界と対峙し、母の尊厳と自らの解放を求めて踏み出す、静かで力強い一歩。
ネット上の声
- じゃがいもの華が咲くラストに希望が見える
- 色、音、空気を感じる、その土地と女の物語
- センデロ・ルミノソの悲惨な遺産を静かに
- ペルー、哀しみの国家、悲しみの女性
ヒューマンドラマ
- 製作年2008年
- 製作国ペルー
- 時間97分
- 監督クラウディア・リョサ
- 主演マガリ・ソリエル