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1958年に起きた小松川女子高校生殺人事件を題材に、死刑制度存廃問題や在日朝鮮人間題などを追及した異色社会劇。拘置所の片隅の死刑場で、死刑囚・朝鮮人少年Rの絞死刑が執行されるが、Rは死ななかった。ロープにぶら下がったまま、Rは心神喪失状態に陥ってしまう。この状態での刑の再執行は法的に許されないため、Rの記憶を取り戻そうと、死刑執行人たちはRの彼の犯罪や家庭環境を芝居で再現して見せる。執行人たちが四苦八苦する姿をブラック・ユーモア交えて描きつつ、その混沌とする事実と虚構に、事件の真相や日本国家が内包する矛盾、問題点をあらわにしていく。
ネット上の声
- 大島渚監督 コント風 「死刑」とは?
- 個室劇ゆえにシャロウ・フォーカス
- 死刑を絞めた果てにあるもの
- 大島渚の映画で一番好きかもしれない
ヒューマンドラマ
- 製作年1968年
- 製作国日本
- 時間119分
- 監督大島渚
- 主演佐藤慶
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実際に起きたの事件にヒントを得た大島渚の名作のひとつ。戦争で人生を棒に振ったと思い込んでいる酔いどれの父親と、気の強い後妻、少年と幼い弟の4人は当たり屋で生活費を稼ぎながら日本を縦断する。この犯罪に呵責の念を感じるが、少年にはなにもいえない。やがて一家は逮捕されるが……。日本を騒がせた当たり屋家族の顛末を叙情性あふれるロードムービーとして描いた作品でベネチア映画祭でも高く評価された。
ネット上の声
- つーっと涙を流す場面で胸をしめつけられた
- 監督のイデオロギーはともかく、魅せる!
- 少年の心理の葛藤を描いたロードムービー
- 少年から目を背けてはいけない!
ヒューマンドラマ
- 製作年1969年
- 製作国日本
- 時間97分
- 監督大島渚
- 主演渡辺文雄
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アイリッシュの推理小説の映画化。田村孟と高橋治が脚色し、「彼女だけが知っている」の高橋治が監督した。撮影は「黄色いさくらんぼ」の川又昂。
ネット上の声
- 日本では拳銃所持は許可されていないと思う
- 「エンゲージリングを(他人の私が)はめたら不幸なことが起こるるわ」と小山明子が言
- 船の事故を生き延びた孤独なヒロイン小山明子がたまたま乗り合わせて亡くなった新婚夫
- ウイリアム・アイリッシュの原作を田村孟と高橋治が脚色、高橋治が監督したミステリー
サスペンス
- 製作年1960年
- 製作国日本
- 時間96分
- 監督高橋治
- 主演小山明子
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新進作家富島健夫の同名小説(角川新書版)を「悪魔の顔」の共同脚色者の一人、松山善三が脚色、「あなた買います」以来久々に小林正樹が監督した異色作。撮影は「東京暮色」の厚田雄春。主演は「大忠臣蔵」の有馬稲子、山田五十鈴、「挽歌(1957)」の渡辺文雄、「喜びも悲しみも幾歳月」の桂木洋子、「月と接吻」の淡路恵子、「続大番 (風雲篇)」の仲代達矢。
ネット上の声
- 小林正樹監督×有馬稲子主演による社会派作品
- クズを煮詰めたような役にも関わらずサマになる仲代達矢や、当時はそういうもんだと
- やっぱり、小林正樹なくして松竹ヌーヴェルバーグはなかったと感じる
- 有馬稲子も綺麗であるが、悪役の仲代達矢が圧倒的な存在感
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間114分
- 監督小林正樹
- 主演有馬稲子
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早乙女勝元作の「ハモニカ工場」を映画化したもので、北千住の小さなハモニカ工場を舞台に、働く若い者たちの恋愛を謳歌したもの。脚色は馬場当・山田洋次が共同であたり、「野を駈ける少女」の井上和男が監督、「赤ちゃん颱風」の森田俊保が撮影した。桑野みゆき・山本豊三が主演した。
ネット上の声
- 早乙女勝元作の「ハモニカ工場」を馬場当と山田洋次が脚色、井上和男が監督した
- 労働者の生活と恋、様々喜びも退屈も苦味も飲み込んで解き放たれるうたの一瞬
- 明るく、楽しい松竹映画 meets 山本薩夫といった趣の労働者群像劇で山田洋次の
- 昨年満席で観れなかった名画座かんぺ大賞、噂に違わぬ大傑作
青春
- 製作年1958年
- 製作国日本
- 時間83分
- 監督井上和男
- 主演桑野みゆき
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「新・事件記者 大都会の罠」の石松愛弘がシナリを執筆、前作「組織暴力」の佐藤純彌が監督した続篇。撮影はコンビの仲沢半次郎。
ネット上の声
- やくざ同士と警察との抗争なんだけど、血で血を洗うという感じではなく、渡辺文雄がす
- 「組織暴力」とほとんど同じストーリーなのにも関わらずこちらの方が圧倒的に面白い続
- 銀座で飲み屋相手の商売を破格の値段で始めた兵藤、実は今で言う半ぐれみたいな奴だっ
- ほぼ渡辺文雄が主役、丹波哲郎・山本麟一・室田日出男が警察、それで真っ当な面白さと
アクション
- 製作年1967年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督佐藤純弥
- 主演丹波哲郎
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義永充の原案から、「陸軍中野学校 密命」のコンビ舟橋和郎がシナリオを執筆し、井上昭が監督したアクションもの。撮影は「早射ち犬」の上原明。
ネット上の声
- この時代のコンタクトはまだ分厚かったんだ
- 服役中の詐欺師田宮が麻薬密売の潜入捜査をすることになるが英語ペラペラの日系人にな
- スキャット歌謡で始まる華麗なオープニング
- 2014年7月 神保町シアター
- 製作年1967年
- 製作国日本
- 時間88分
- 監督井上昭
- 主演田宮二郎
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ある温泉町で、古くから勢力を持つ深町組と、新興暴力団・水谷組による縄張り争いが展開している。任侠道に生きる坂下健一は小さいながらも一家を構え、勢力を広げていた。ある事件から、深町組と水谷組の衝突が表面化。坂下は和解を双方に提案するが…。
ネット上の声
- ストーリーが『北陸代理戦争』っぽいのは興味深いが、作品としては凡庸な実録前夜のヤ
- 夫・安藤昇のことを普通に「カッコいい」という眼差しで見ている桜町弘子の姐さん像が
- 中盤、安藤昇が呼び寄せた旧友が渡辺文雄だった時点でその後の展開がほぼ読めてしまう
- 「新興地方都市ヤクザ抗争もの」という任侠映画のサブジャンルを考えついた
- 製作年1968年
- 製作国日本
- 時間94分
- 監督工藤栄一
- 主演安藤昇
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ある地方の小都市の荒涼とした風物を背景にした、三人の男女の物語。田村孟・成田孝雄の脚本を新人第一回の田村孟が監督した。田村監督は、昭和八年生れ、東大文学部卒後、三十年大船に入社した。撮影は舎川芳次。
ネット上の声
- 歴戦のヴェーラじじぃ達が終わった後「意味分からん…」と嘆いていたが、意味わからん
- あの大島渚脚本をほぼほぼやってる田村孟唯一の監督作だけとあれば観に行かないわけに
- 過去の義侠心の出どころもいまいちよく分からない渡辺文雄も大概ながら、有力者の父・
- この度のシネマヴェーラ特集は「日本ヌーヴェルヴァーグとは何だったのか」と銘打って
- 製作年1960年
- 製作国日本
- 時間83分
- 監督田村孟
- 主演炎加世子
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東京・有楽町の新名所フードセンターに舞台をとる諷刺喜劇。「青空よいつまでも」の川頭義郎が監督する。松山善三・勅使河原宏・川頭義郎のオリジナル・シナリオ。撮影は「青空よいつまでも」の荒野諒一。主演は「彼奴は誰だッ」の瞳麗子(主演第一回)、脚本執筆の勅使河原宏(映画初出演)、「彼岸花」の高橋貞二、「女侠一代」の渡辺文雄などで、他に千田是也などヴェテランをそろえる。
ネット上の声
- 身内で好き勝手作りました!だとこうはならないけど、木下門下のチーム力総動員大真面
- 日守ンと三井弘ニの取っ組み合い×2、エロジジイの千田是也に文雄にほぼセリフなしの
- 川頭義郎も松山善三も木下恵介の弟子なのに渋谷実みたいなことになっていてウケる
- 前に観た『有楽町で逢いましょう』同様、素晴らしい有楽町〜銀座記録映画…
コメディ
- 製作年1958年
- 製作国日本
- 時間97分
- 監督川頭義郎
- 主演瞳麗子
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善良性がまったくなく悪のすべてをやりつくした五人の悪人の姿を描く。脚本は「やくざ刑事 恐怖の毒ガス」の神波史男。監督は「尼寺博徒」の村山新治。撮影は「喜劇 トルコ風呂王将戦」の鈴木重平がそれぞれ担当。
ネット上の声
- 同じ村山新治が撮った傑作『遊侠三代』のラストでは、主人公の梅宮辰夫が魂の救済を求
- 若山先生の額に十字の刺青が有るというだけで◯なのに内容が先生版スカーフェイスとき
- 当時のキリスト教の呼称・耶蘇(ヤソ)の十字刻印を額に刻んだ陰気なずんぐり男、ヤソ
- 村山新治監督の作品初めてかも
- 製作年1971年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督村山新治
- 主演若山富三郎
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今東光の同名小説の映画化。「あの波の果てまで 後篇」の共同執筆者・富田義朗に山根優一郎が加って脚色し、「続こつまなんきん お香の巻」の酒井辰雄が監督した。撮影は「女の橋」の倉持友一が担当している。
ネット上の声
- 暑くても布団は着て寝るのね
- メロドラマ風でもあり意地っ張りな男女のスクリューボール・コメディでもありボクシン
- 競馬やボクシングといった賭博スポーツといった昭和風俗も活写されており、男問題だけ
- 出張で上司と関係を持った瑳峨三智子は、会社を辞めてバーで働き始めるのだか…
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督酒井辰雄
- 主演瑳峨三智子
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「日本暴力団 組長」の神波史男と「組織暴力 兄弟盃」の佐藤純彌が脚本を共同執筆し、佐藤が監督した現代任侠もの。撮影は、「夜の歌謡シリーズ 悪党ブルース」の仲沢半次郎が相当した。
ネット上の声
- 悪くないです
- 殴っても殴っても倒れない鶴田浩二というお決まりシーンが定着しているのちょっと面白
- 『日本暴力団』は東映ファンにすらあまり鑑みられないシリーズだが、プロト実録路線み
- 京都の市長選挙を背景に、京都やくざと勢力拡大に乗り込んできた大阪やくざの闘いを描
- 製作年1969年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督佐藤純弥
- 主演鶴田浩二
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“不良番長”シリーズ16作目。今回は、数億円の密輸ダイヤをめぐって、カポネ団と暴力団と神出鬼没の女番長三人娘そして謎の女と四ツ巴の争奪合戦が繰りひろげられる。脚本は「昭和極道史」の松本功と山本英明の共同執筆、監督は「不良番長 一網打尽」の野田幸男、撮影も同作の山沢義一がそれぞれ担当。
ネット上の声
- OH,番長~OH、番長♪というポンコツオープニングから「ああ、この映画はろくでも
- 敵対組織によるダイヤの密輸工作に割り込んだ愚連隊が、ダイヤが入れられたアタッシュ
- ラスト梅宮、ビバ!不良番長
- 『トラック野郎』や『網走番外地』などこれまで色んな東映のシリーズものを観てきたが
アクション
- 製作年1972年
- 製作国日本
- 時間88分
- 監督野田幸男
- 主演梅宮辰夫
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モダンな活動大写真を作る「極悪坊主 念仏三段斬り」の原田隆司が、脚本・監督したシリーズ第一作。撮影は「渡世人列伝」の吉田貞次が担当。
ネット上の声
- 若山富三郎はその容貌やコミカルな演技も達者なためか、高倉健や鶴田浩二に比べるとア
- 日本の作品の方が何言ってるのか分からないというのは往々にしてあるが、本作はなんち
- たしかにドンパチシーンはあるけれど、まるで吹替?(大柴)ルー語?みたいなインチキ
- 「CHICAGO シカゴ」ーー東映マークの直後に出るテロップ、葉巻をくわえた若山
- 製作年1970年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督原田隆司
- 主演若山富三郎
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「徳川女系図」の石井輝男と、新人の荒井美三雄がシナリオを共同執筆し、石井輝男が監督した風俗もの。撮影は「帰って来た極道」のわし尾元也が担当した。
ネット上の声
- 江戸時代の女性の刑罰を描いたオムニバス
- ころぴの秋の夜長のエロ特集💕
- 拷問処刑のオムニバス
- タイトルかっこいー
時代劇
- 製作年1968年
- 製作国日本
- 時間96分
- 監督石井輝男
- 主演吉田輝雄
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戦中派作家阿川弘之の異色文学作品“雲の墓標”の映画化で「君は花の如く」の堀内真直が監督する戦記もの。脚色は、堀内真直と「女難屋敷」の高橋治の共同、撮影は「松竹まつりスタア総動員 スタジオ超特急 女優誕生 (二部作)」の小原治夫。主な出演者は「阪妻追善記念映画 京洛五人男」の田村高廣、「つゆのあとさき」の田浦正巳、「ここは静かなり」の渡辺文雄、「あなた買います」の岸恵子、「流れる」の高峰秀子、「踊る摩天楼」の大木実、川喜多雄二、「花ふたたび」の菅佐原英一、ほかに笠智衆、滝花久子、清川新吾、伊沢一郎、永井達郎、木田勝二、山路義人など。
ネット上の声
- 生真面目であるがしっかりとした特攻もの
- 超高学歴な特攻隊もの
- 平和な時代に、平和な国に生まれて良かった
- タイトル通り戦争映画
戦争、 ヒューマンドラマ
- 製作年1957年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督堀内真直
- 主演田村高広
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昭和41年1月「女の賭場」に始まった「女賭博師」シリーズ17作目。脚本は「皆殺しのスキャット」の高岩肇。監督は「座頭市あばれ火祭り」の三隅研次。撮影は「おんな極悪帖」の梶谷俊男がそれぞれ担当。
ネット上の声
- 惚れるな憐れみをかけるな涙を見せるな。
- シリーズ最終作。さよなら銀子さん!
- 製作年1971年
- 製作国日本
- 時間81分
- 監督三隅研次
- 主演江波杏子
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安藤昇の原作を、「やさぐれの掟」の湯浅浪男が脚色、監督したアクションもの。撮影は「男の世界」の森田守。
アクション
- 製作年1965年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督湯浅浪男
- 主演安藤昇
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今岡和夫がシナリオを執筆し、「秘録おんな蔵」の森一生が監督したもの。撮影は「眠狂四郎悪女狩り」の武田千吉郎。
ネット上の声
- すりガラス越しに映る女性のヌードからの血飛沫!な冒頭カットがキマってる
ヒューマンドラマ
- 製作年1969年
- 製作国日本
- 時間83分
- 監督森一生
- 主演安田道代
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源氏鶏太の同名小説を映画化したコメディ。堀内真直・川辺一外が脚色し、「海流」の堀内真直が監督した。撮影も同じく「海流」の小原治夫。
- 製作年1959年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督堀内真直
- 主演千田是也
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「喜劇 競馬必勝法 大穴勝負」の野上龍雄がシナリオを執筆し、「十一人の侍」の工藤栄一が監督したスパイ・アクション。撮影は「男の勝負 白虎の鉄」の古谷伸。
サスペンス、 アクション
- 製作年1968年
- 製作国日本
- 時間90分
- 監督工藤栄一
- 主演梅宮辰夫
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サンケイ新聞連載、舟橋聖一原作の同名小説を、「学生重役」の沢村勉が脚色。「可愛いめんどりが歌った」の富本壮吉が監督した恋愛メロドラマ。撮影は「女房学校」の中川芳久。
ネット上の声
- とにかく出てくる人出てくる人がゲスくて見ていると疲れた
- 製作年1962年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督富本壮吉
- 主演山本富士子
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高橋治の第一回監督作品で、脚本は高橋治と助監督の田村孟。高橋監督は、昭和四年生れ、東大文学部卒後、二十八年大船に入社、主に堀内真直監督に師事した。
サスペンス
- 製作年1960年
- 製作国日本
- 時間63分
- 監督高橋治
- 主演小山明子
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「全国学園新聞」連載の蔦原万亀雄作『蒼いレール』を、高橋治と中島和彦が共同脚色した、受験生を扱ったメロドラマ。「七人の女掏摸」の堀内真直が監督を、「黒い河」の厚田雄春が撮影を、それぞれ担当した。主演は新人の片桐真二、山本豊三、清川晶子、三上真一郎青春スターと、高千穂、渡辺、南原、有沢、片山など。
- 製作年1958年
- 製作国日本
- 時間108分
- 監督堀内真直
- 主演片桐真二
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婦人倶楽部に連載された源氏鶏太の原作を、「若旦那大いに頑張る」の若尾徳平が脚色、「女性についての一〇三章より 新妻と女秘書」の田畠恒男が監督したホーム・コメディ。撮影も同じく「女性についての一〇三章より 新妻と女秘書」の布戸章。
ヒューマンドラマ、 サスペンス
- 製作年1959年
- 製作国日本
- 時間93分
- 監督田畠恒男
- 主演佐田啓二