全3作品。ハインツ・リューマンが出演した映画ランキング

冷戦下のウィーン、西と東を欺く二重スパイ。信じるものなき男が最後に見た、非情なる諜報戦の真実。

舞台は冷戦の緊張が走る1960年代のウィーン。オーストリア人のジョージ・ドロストは、西側連合軍とソ連のKGB、両方に情報を提供する二重スパイ。富とスリルを求め、巧みに両陣営を渡り歩く彼。しかし、ある機密情報の漏洩をきっかけに、彼の築いた危うい均衡は崩壊。誰が敵で誰が味方なのか。疑心暗鬼が渦巻く中、彼は愛する女性をも巻き込む巨大な陰謀の中心へ。裏切りの連鎖の果てに待つ、スパイの非情な末路。

莫大な遺産の相続条件は、まさかの「一ヶ月禁酒」。ワインを愛する男の、愉快で陽気な奮闘記。

風光明媚なドイツのライン川沿いのワイン産地。ワイン醸造所を経営する大富豪の叔父が遺した全財産。その相続人に指名されたのは、陽気な甥のペーター。しかし、遺言には「一ヶ月間、一滴も酒を飲まないこと」という奇妙な条件。無類のワイン好きである彼にとって、それは拷問同然の試練。遺産を狙うライバルたちの妨害や、魅力的な女性との恋。果たしてペーターは、数々の誘惑を断ち切り、遺産と愛を手にすることができるのか。歌と笑いに満ちた物語。

「マヅルカ」に次ぐヴィリ・フォルストの監督作品で、シナリオはフォルスト自身がヨッヘン・フートと協力して書卸したもの。「たそがれの維納」「旅順港」のアドルフ・ウォールブリュック、「ワルツ合戦」「カルメン狂想曲」のレナーテ・ミュラー、「春のいざなひ」のイェニー・ユーゴー、「狂乱のモンテカルロ」「私と女王様」のハインツ・リューマン、以上の四人が主演し、これを助けて「モード巴里」「紅天夢」のヒルデ・ヒルデブラント、その他が出演している。キャメラは「タイタニック」のテッド・パールと「コスモポリス」のヴェルナー・ボーネとが担任し、音楽は「ジャンダーク」「マヅルカ」のペーター・クロイダーで、演奏には、ゴルデネ・ジーベン、オスカー・ヨースト、トフィア三楽団が出演している。