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平凡な主婦の日常を侵す暴漢。その日を境に、彼女の内に眠る抑圧された性と「赤い殺意」が目覚める。
舞台は戦後復興期の仙台。夫と息子と暮らす平凡な主婦、高橋貞子。ある日、家に押し入った強盗に暴行されるという事件が発生。この衝撃的な出来事をきっかけに、彼女の退屈な日常は崩壊。貞子の心に潜んでいた、抑圧された性の衝動と、夫への憎しみが入り混じった黒い感情、すなわち「殺意」が静かに芽生え始める。再び現れた犯人の男との奇妙な関係。平凡な主婦が、自らの内に潜む獣性と向き合う心理ドラマの傑作。
ネット上の声
- 人間の本質に肉迫した、重く巨大な作品!
- 弱い女のドラマより、強い芋虫の祈り
- 今村昌平の青森志向がよく出た作品。
- 主演の春川ますみ、西村晃が凄い。
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間150分
- 監督今村昌平
- 主演春川ますみ
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冥府魔道に生きる父と子。これは、裏切りによって全てを失った元公儀介錯人の、壮絶なる復讐譚の始まり。
江戸時代。幕府の公儀介錯人という要職にあった拝一刀。しかし、その地位を狙う柳生一族の陰謀により、妻は殺され、家はお取り潰しに。濡れ衣を着せられた一刀は、まだ幼い息子・大五郎に選択を迫る。毬か、刀か。大五郎が選んだのは父と同じ修羅の道。かくして一刀は、大五郎を乳母車に乗せた刺客「子連れ狼」となった。「子を貸し腕貸しつかまつる」の旗を掲げ、金で殺しを請け負いながら、宿敵・柳生一族への復讐の機会を窺う。壮絶な旅の第一幕。
ネット上の声
- 拝一刀・・・笑いません・・・。
- TVシリーズ
- 大五郎も営業するんだ!
- バイオレンス時代劇
時代劇
- 製作年1972年
- 製作国日本
- 時間95分
- 監督三隅研次
- 主演若山富三郎
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死刑執行後に発覚した冤罪。過去の過ちに苦悩する検事が、新たな難事件の真相に挑む社会派サスペンス。
1968年の日本。かつて担当した事件で、被告を死刑に追い込んだ検事・滝川。しかし、真犯人が現れ、自らの過ちで無実の人間を死なせたという十字架を背負うことに。そんな彼のもとに、新たな殺人事件が舞い込む。容疑者は黙秘を続け、状況証拠は彼が犯人だと示している。上層部からの圧力、そして過去のトラウマ。再び過ちを犯すことへの恐怖に苛まれながらも、滝川はただ一人、真実を求めて孤独な捜査を開始。正義とは何かを問う、魂の記録。
ネット上の声
- 佐藤允が頭痛薬を多量に噛み砕いてます。
- 東京球場が出てくる貴重な映画
- オープニングの射撃シーンが異様な雰囲気なんだけど、明らかに怪しい女医との切り返し
- 射撃に近代五種、メキシコ五輪目指す警視庁体育会系若手対殺人課熟練刑事の構図はその
アクション
- 製作年1968年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督村野鉄太郎
- 主演峰岸隆之介
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失踪した一人の男。婚約者と共にその行方を追うドキュメンタリー。しかし、虚構と現実の境界線は次第に曖昧になっていく。
舞台は1960年代、高度経済成長期の日本。プラスチックセールスマンとして働く平凡な男・大島裁が、ある日忽然と姿を消す。警察の捜査も行き詰まり、婚約者の早川佳江はテレビの公開捜査番組に出演。これをきっかけに、監督・今村昌平によるドキュメンタリー映画の制作が開始。佳江と取材班は、大島の足跡を辿り、彼の同僚や家族、そして謎の女へと聞き込みを続ける。しかし、関係者の証言は食い違い、大島の実像は霧の中。やがて、調査は佳江自身の過去にも及び、撮影しているはずの現実そのものが揺らぎ始める衝撃の展開。
ネット上の声
- 真実とは? 既成枠を超えた実験的作品
- ひとつのルーツではあるけれど
- フィクションではない
- フィクションではない
ドキュメンタリー
- 製作年1967年
- 製作国日本
- 時間130分
- 監督今村昌平
- 主演露口茂
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松本清張の同名小説を「その口紅が憎い」の橋本忍が脚色「馬鹿が戦車でやって来る」の山田洋次が監督した推理もの。撮影もコンビの高羽哲夫。
ネット上の声
- 上熊本はJR九州と熊本電鉄が乗り継げる駅
- スタッフは、当時の本邦映画界の粋
- 復讐を極められるのは女性なのかも
- さくらが悪女に!とことん悪女に!
復讐、 冤罪、 サスペンス
- 製作年1965年
- 製作国日本
- 時間111分
- 監督山田洋次
- 主演倍賞千恵子
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川端康成の小説「みづうみ」を「水で書かれた物語」の石堂淑郎、吉田喜重とテレビ・ライターの大野靖子が共同で脚色し、同作品の吉田喜重が監督した文芸もの。撮影はコンビの鈴木達夫。
ネット上の声
- 不安と欲望、矛盾した心理
- カメラワーク以外に印象が残らない映画。
- 吉田喜重監督作品
- つけられる女
サスペンス
- 製作年1966年
- 製作国日本
- 時間98分
- 監督吉田喜重
- 主演岡田茉莉子
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「女賭博師奥ノ院開帳」の石松愛弘と井上芳夫が共同で脚本を執筆し、井上がメガホンをとったシリーズ第十二作。撮影はコンビを組んだ中川芳久。
- 製作年1969年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督井上芳夫
- 主演江波杏子
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野坂昭如の原作を、「湖の琴」でコンビを組んだ鈴木尚之が脚色、田坂具隆が監督したコメディ。撮影は「銀の長靴」の小杉正雄。
ネット上の声
- やがて『スクラップ』になる映画
- なんだか変な映画だなぁ
- 野坂昭如がたっぷり
- 炭鉱跡のボタ山が草木に覆われず土の塊のまま不気味なオブジェのごとく聳えている風景
ヒューマンドラマ
- 製作年1968年
- 製作国日本
- 時間107分
- 監督田坂具隆
- 主演渥美清
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「代紋 地獄の盃」の星川清司が脚本を執筆し、「花ひらく娘たち」の斎藤武市が監督した仁侠アクション。撮影は「涙の季節」の萩原憲治が担当した。
アクション
- 製作年1969年
- 製作国日本
- 時間89分
- 監督斎藤武市
- 主演渡哲也
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「三匹の悪党」の星川清司がシナリオを執筆し、「忘れるものか」の松尾昭典がメガホンをとった任侠もの。撮影はコンビの岩佐一泉が担当した。
アクション
- 製作年1969年
- 製作国日本
- 時間86分
- 監督松尾昭典
- 主演高橋英樹
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「博徒一代 血祭り不動」の高田宏治が脚本を執筆し、「関東おんな極道」の森一生が監督したシリーズ第二作。撮影は「性犯罪法入門」の森田富士郎が担当した。
ヒューマンドラマ
- 製作年1969年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督森一生
- 主演安田道代