全50作品。渡瀬恒彦が出演した映画ランキング

巨大組織の代理戦争、血で血を洗う広島やくざ抗争。仁義なき世界で男たちが繰り広げる、裏切りと野望の群像劇。

昭和35年、戦後の広島。巨大組織・明石組と神和会の対立が、広島のヤクザ社会に代理戦争の嵐を巻き起こす。広能昌三が属する山守組も、この抗争の渦中へ。親分・山守義雄の老獪な策略、敵対する打本会の陰謀。誰を信じ、誰を裏切るのか。血の掟と野望が交錯する中、男たちは生き残りを賭けた壮絶な戦いへ。頂上作戦へと続く、シリーズ最大の権力闘争の記録。

銀行強盗犯が路線バスをジャック！京都の街を舞台に、人質を乗せた暴走バスと警察の壮絶なカーチェイスが始まる。

1976年、京都。元レーサーでスピード狂の速水は、仲間と銀行を襲撃するも失敗。追いつめられた末に、乗客満載の路線バスをジャックする。人質は、妊婦、ヤクザ、新婚夫婦など、一癖も二癖もある人々。執拗に追跡する老刑事・葛西との息詰まる攻防。燃料は尽きかけ、人質の不満も爆発寸前。狂った野獣と化した男の、止まることのできない暴走の行き着く先は。

終戦直後の銀座、法なき街を支配するため結成された「私設警察」の、血で血を洗う抗争の実録。

舞台は終戦直後の東京・銀座。無法地帯と化したこの街で、闇市の利権と秩序を守るため、元軍人の渡会が結成した「私設銀座警察」。しかし、その縄張りを狙う新興暴力団との間で、血で血を洗う抗争が勃発。警察やGHQの圧力、そして内部からの裏切りが、渡会の組織を徐々に蝕んでいく。守るべき秩序のためだったはずの暴力が、やがて制御不能の狂気へと変貌。男たちの野望と裏切りが渦巻く銀座の夜に、終わりなき戦いの銃声が響き渡る。

組織に裏切られた一人のヤクザ。己の拳だけを信じ、巨大な陰謀に立ち向かう壮絶な復讐劇。

現代日本の裏社会。組長の運転手を務めるヤクザの池田。ある日、目の前で組長が暗殺され、その濡れ衣を着せられた彼の日常は一変。組織からも警察からも追われる身となり、孤独な逃亡と反撃の開始。信じていた仲間からの裏切り、次々と襲い来る刺客たち。真相を追い求める彼の先には、想像を絶する巨大な陰謀。己の存在を賭けた非情な戦いの果てに彼を待つものとは。

少年院を脱走した若き男女の逃避行。70年代日本を疾走する、刹那的な愛と暴力の青春ロードムービー。

1974年の日本。少年院を脱走した青年ジロー。彼は、偶然出会った少女ミチと共に、あてのない逃避行を開始。盗んだバイクでハイウェイを駆け抜け、行く先々でトラブルを巻き起こす二人。彼らが求めるのは、社会への反抗と束の間の自由。しかし、彼らの背後には警察の追跡が迫り、行く手には過酷な現実が待ち受ける。梶芽衣子と渡瀬恒彦が共演し、中島貞夫監督が描く、当時の若者の閉塞感とエネルギー。破滅へと向かう二人の旅路の果てに見るものとは。

銀行強盗、人質の女、執念の刑事。止まらない暴走、終わらない追跡。深作欣二が叩きつける、狂気と暴力のノンストップ・カーアクション。

仲間を裏切り大金を強奪した銀行強盗の山中。偶然通りかかった車をジャックし、乗っていた若い女を人質に、果てなき逃走を開始する。彼を追うのは、執念深いベテラン刑事・関、そして裏切られた強盗仲間たち。警察と犯罪組織、三つ巴の壮絶な追跡劇が始まった。ハイウェイから市街地まで、ルール無用のカーチェイスと銃撃戦が繰り広げられる。追う者、追われる者、そして人質。それぞれの思惑が交錯し、ガソリンと硝煙の匂いが充満する中、剥き出しの暴力がすべてを支配する。狂気の暴走の果てに待つ衝撃の結末。

昭和の暴力団抗争。組織に捨てられた一匹狼の鉄砲玉、その破滅へと向かう狂気の生き様。

巨大暴力団同士の抗争が激化する時代。チンピラの主人公は、組織の鉄砲玉として敵地へ送り込まれるも、裏切りに遭い見捨てられる。警察と、敵対組織、そしてかつての仲間からも追われる四面楚歌の状況。信じるものを全て失った男が選んだのは、自らの命を弾丸に変え、全てを巻き込む壮絶な復讐劇。死に向かって加速する、刹那的な生の輝き。

昭和の大阪。巨大組織に立ち向かうは、盃を交わした三人の若きやくざ。仁義と裏切りの東映実録路線。

高度経済成長期の大阪。巨大組織・関西連合会が勢力を拡大する中、それに反旗を翻す独立組織・中島組。その組に身を置くのは、血の繋がりよりも固い絆で結ばれた三人の若者、武、力、猛。彼らは組長のため、そして己の仁義のために、巨大な敵との抗争に身を投じる。しかし、暴力と金が渦巻く世界は、三人の絆に亀裂を生じさせる。誰を信じ、誰を斬るのか。血で血を洗う抗争の果てに彼らを待つ運命。東映実録路線の熱気と非情さを描く任侠アクション。

夏の海辺で出会った、謎多き年上の女。平凡な青年の日常が、抗えない恋と官能の渦に飲み込まれていく衝撃のドラマ。

海辺の町で退屈な日々を送る一人の青年。彼の前に、妖しい魅力を放つ年上の女が突如現れる。瞬く間に彼女の虜となり、激しい情愛に溺れていく青年。しかし、彼女の過去は謎に包まれ、時折見せる暗い影が二人の関係に不穏な空気をもたらす。これは純愛か、それとも破滅への序曲か。きらめく波光が照らし出すのは、甘くも危険な恋の果て。ひと夏の出会いが、青年の運命を大きく狂わせる。

仁義なき戦いの系譜を継ぐ、暴力と欲望が渦巻く大阪を舞台にした壮絶なヤクザ抗争劇。

舞台は、欲望と暴力が支配する1960年代の大阪。巨大ヤクザ組織・川田組の内部で、次期組長の座を巡る血で血を洗う抗争が勃発。野望に燃える若頭補佐・安田。彼を慕う若き組員・金光。そして、彼らの前に立ちはだかる古参幹部たち。裏切りと策略が渦巻く中、男たちは己のシノギとプライドを賭けて、非情な戦いへと身を投じていく。誰が味方で誰が敵なのか。一発の銃弾が、兄弟の盃さえも無に帰す。仁義なき戦いの世界で、最後に笑うのは誰なのか。大阪の街を血に染める、壮絶な電撃作戦の火蓋が今、切られる。

「あっしには関わりのねぇこって…」長い楊枝がトレードマークの渡世人、木枯し紋次郎。上州の宿場町で、二つのやくざ組織の抗争に巻き込まれる無宿人の宿命。

江戸時代後期、冬の上州路。長い楊枝をくわえ、三度笠を深くかぶった無宿渡世人、木枯し紋次郎。過去を語らず、明日をも知れぬ孤独な旅を続ける男。凍てつく雪道を歩き続けた紋次郎は、とある宿場町に流れ着く。そこは、地元のやくざ組織と新興の組織が縄張りを巡って一触即発の状態。「関わりたくない」と願いながらも、非情な渡世の掟が紋次郎を否応なく抗争の渦中へと引きずり込む。弱き者を助ける義理と、己の身を守るための冷徹さの狭間で揺れる心。降りしきる雪の中、紋次郎の必殺の剣が閃く。

親の仇を討つため、七人の殺しのプロが集結。石井輝男監督が放つ、壮絶な復讐劇の幕開け。

昭和の日本。巨大組織の組長が暗殺されるという衝撃の事件。組長の娘は、父の無念を晴らすため、七人の凄腕の殺し屋を招集。一匹狼のヒットマン、爆弾のプロ、ナイフ使い。それぞれが闇の世界で名を馳せたアウトローたち。彼らの目的はただ一つ、敵対組織への壮絶な復讐。しかし、待ち受けるのは巨大な権力と非情な罠。果たして、七人の殺し屋は血の掟を貫き、復讐を遂げることができるのか。東映やくざ映画の異色作。

平凡な女子高生、星泉。ある日突然、弱小ヤクザの四代目組長に！機関銃を手に、少女の非日常な戦いが始まる。

父親を事故で亡くしたばかりの女子高生、星泉。彼女の前に現れたのは、亡き父が組長を務めていた弱小ヤクザ「目高組」の組員たち。遺言により、泉はたった四人の組員を率いる四代目組長を襲名。麻薬絡みの抗争に巻き込まれ、敵対組織の魔の手が迫る。普通の女子高生としての日常と、組長としての危険な世界。その狭間で揺れ動きながらも、大切な組員たちを守るため、泉はセーラー服姿で機関銃を手に取る決意。伝説のクライマックスへの序章。

少年が目撃した、美しき娼婦との一夜。天城峠で起きた殺人事件の謎が、三十年の時を経て、男の記憶を呼び覚ます。

舞台は昭和初期の伊豆・天城峠。家出をした16歳の少年は、道中に出会った妖艶な美しさを持つ娼婦ハナと道行きを共にする。彼女の大人びた魅力に惹かれ、淡い恋心を抱く少年。しかし、彼女と別れた直後、峠で土工の他殺体が発見される。事件は迷宮入りとなったが、三十年の歳月が流れたある日、事件を追い続ける老刑事のもとに、少年だった男が訪れる。あの日、天城峠で何があったのか。少年の純粋な心に焼き付いたハナの姿と、殺人事件の真相が、男の告白によって静かに、そして衝撃的に交錯していく。人間の業と純情を描き出す、松本清張原作の不朽の名作。

独身を謳歌するプレイボーイの玄関先に、ある日突然現れた赤ん坊。予期せぬ「父親」生活が始まる、笑いと涙の人情喜劇。

東京で自由気ままな独身生活を送る主人公。彼の日常は、玄関先に置かれた赤ん坊によって一変。「あなたが父親です」という手紙を前に、途方に暮れる日々。オムツ替えにミルク、夜泣きとの格闘。これまで無縁だった育児に悪戦苦闘しながらも、次第に赤ん坊への愛情が芽生え始める。同時に、彼は赤ん坊の母親を探し出し、自身の過去と向き合うことを決意。一人の男が、小さな命との出会いを通じて本当の愛と責任を知る、心温まる物語。

刑務所から戻った一匹狼のヤクザ。仁義なき新興組織と警察の双方から追われ、己の信念を貫くために孤独な戦いを挑む実録アクション。

長い刑期を終え、ヤクザの黒田がシャバに戻ってきた。しかし、彼が所属した河田組は解散し、シマは新興の暴力団・大門組が支配。かつての仁義や掟は失われ、金と暴力だけが支配する世界に変貌。時代の変化に戸惑いながらも、己のヤクザとしての筋を通そうとする黒田。その古風な生き様は、大門組からも、暴力団撲滅を目指す警察からも疎まれる存在。組織と警察、双方から追われる身となった黒田は、たった一人で巨大な敵に牙を剥く。信じるもののために全てを懸けた男の、壮絶な死闘の記録。

猛毒ウイルスで人類がほぼ絶滅した南極を舞台に、生き残った者たちが核ミサイルの脅威に立ち向かうSFサバイバル大作。

1980年代、致死率100%の殺人ウイルス「MM-88」が世界中に蔓延。人類が死滅していく中、冬の南極だけがウイルスの魔の手を逃れ、各国の観測隊員863名が生存。彼らは絶望的な状況下で、人類再生の希望を託された最後の共同体となる。しかし、安息の地であるはずの南極に、新たな脅威が迫る。巨大地震がアメリカの自動報復システムを起動させ、ソ連へ向けた核ミサイルの発射が秒読み段階に。このままでは核の冬が訪れ、地球上の全生命が絶滅。残された時間はわずか。人類最後の希望を背負い、彼らは死の大陸へと決死の潜入作戦を開始。

新宿を根城にするカポネ団、今度の獲物はダイヤの密輸団！警察とヤクザを巻き込み、バイクで爆走する無軌道アクションコメディ！

舞台は欲望渦巻く1960年代末期の東京・新宿。神坂弘率いるバイクチーム「新宿カポネ団」は、怖いもの知らずの不良グループ。ある日、彼らはダイヤモンド密輸団の取引現場に遭遇し、一攫千金を狙ってダイヤの横取りを計画する。しかし、そのダイヤを狙うのは彼らだけではなかった。対立するヤクザ組織、そして警察も動き出し、新宿の街は三つ巴の壮絶な争奪戦の舞台と化す。果たしてカポネ団は、ダイヤを手に入れ、警察とヤクザの包囲網を突破できるのか。予測不能なドタバタ劇の結末。

仁義なきヤクザの親分が、ひょんなことからキリスト教会と遭遇。神と人情の狭間で揺れ動く、異色のヒューマンドラマ。

昔気質のヤクザ「黒田組」の組長・黒田は、シマを荒らす新興勢力との抗争に頭を悩ませる日々。そんなある日、敵対組織とのいざこざの最中、偶然逃げ込んだのは一軒の教会だった。そこで出会った牧師や信者たちの温かさに触れ、これまで知らなかった「愛」や「許し」の世界に衝撃を受ける黒田。しかし、ヤクザの世界はそんな甘さを許さない。組の存続と、芽生え始めた信仰心との間で、彼の心は大きく揺れ動く。仁義と信仰が交差する、予測不能な物語の開幕。

裏切りによって極寒の獄舎へ送られた一匹狼。これは、理不尽な権力に牙を剥き、復讐を誓う男の壮絶な闘いの記録。

昭和初期の日本。組の裏切りにより、無実の罪で網走刑務所へと送られた橘真一。そこは、非道な看守と凶悪な囚人たちが支配する、まさしくこの世の地獄。橘は、凄惨なリンチや拷問に耐えながら、ただひたすらに出所の日を、そして裏切った者たちへの復讐を誓う。同じく理不尽な仕打ちを受ける囚人たちとの間に芽生える奇妙な連帯。やがて彼は、己の拳一つでこの鉄格子の監獄から脱出し、復讐を果たすことを決意する。

暴力が支配する高校。学園の平和を取り戻すため、一人の転校生が巨大な悪に立ち向かう番長アクション。

不良グループ「親衛隊」が牛耳る聖和学園。暴力と恐怖による支配に、生徒たちは沈黙。そこへ現れた一人の転校生、速水。彼は親衛隊の非道なやり方に憤り、たった一人で反旗を翻す決意。圧倒的な戦力差、次々と襲い来る卑劣な罠。しかし、彼の不屈の闘志が、次第に沈黙していた生徒たちの心を動かし始める展開。果たして速水は、学園に自由と平和を取り戻せるのか。70年代の熱気がほとばしる、痛快学園アクションの傑作。

極寒の南極大陸に置き去りにされた15匹の樺太犬。彼らの壮絶な生への闘いを描く、実話に基づいた感動の物語。

1958年、日本の南極地域観測隊は悪天候のため、15匹の樺太犬を南極に残したまま緊急撤退を余儀なくされる。食料もない極限の環境で、リーダーのタロとジロを中心に、犬たちは生き抜くための過酷なサバイバルを開始。一方、日本に戻った隊員たちは、犬たちを見捨てた罪悪感と世間からの非難に苛まれる。一年後、再び南極の地を踏むことを決意した隊員たち。果たして、彼らは愛する犬たちと再会できるのか。生命の尊さと絆を描く、涙なしには見られない衝撃と感動の結末。

灼熱のエジプト。ナイル川で発見された恋人の死の謎を追う日本人研究者が、古代遺跡に隠された恐るべき陰謀に巻き込まれていくサスペンス。

舞台は現代のエジプト。日本の大学から派遣された研究員は、恋人でもある同僚がナイル川で水死体となって発見されたという衝撃の報せを受け取る。現地警察は自殺と断定するが、彼女の死に疑念を抱く彼は独自の調査を開始。彼女が研究していた古代遺跡の謎に触れたことで、何者かに命を狙われるようになる。古代ファラオの伝説と現代の利権が絡み合う巨大な陰謀。愛する人の死の真相を追い求める孤独な闘いの果てに、彼がたどり着く驚愕の真実。雄大なナイルを背景に、愛と死、裏切りが交錯するミステリー。

義理と人情に生きるゾロ目の三兄弟が、巨大な悪に殴り込み！昭和の任侠魂が炸裂する痛快活劇。

昭和初期の浅草。博打打ちのゾロ目の三兄弟として名を馳せる、度胸一番の長男、腕っぷしの次男、頭脳派の三男。彼らが身を寄せる一家が、新興やくざの卑劣な策略によって存亡の危機に。恩ある親分を救うため、そして浅草の平和を守るため、三兄弟は命を賭けた大勝負に打って出る。敵は金と権力で固められた巨大組織。頼れるのは己の腕と兄弟の絆のみ。果たして三人は、この絶体絶命の窮地を覆せるのか。昭和任侠映画の王道を行く、手に汗握る物語。

十年の歳月をへだてて同じ家にかくまわれた男と女とその周囲の人々の、隠された過去や心の奥底を描く。村松友視の同名小説の映画化で、脚本は村松と唐十郎の共同執筆。監督は「夕暮まで」の黒木和雄、撮影は「きらめきの季節」の大津幸四郎がそれぞれ担当。

少女を襲った破傷風という名の悪魔。愛する娘を救うため、地獄の闘病生活に身を投じる家族の絶望と恐怖。

平凡な家庭を襲った突然の悲劇。泥遊びの些細な傷が原因で、幼い娘・昌子が破傷風に感染。痙攣と絶叫を繰り返す娘の姿に、日常は一瞬にして地獄へと変わる。父親の昭は、病魔の正体も分からぬまま、日に日に衰弱していく娘を前にただ無力感を味わう。隔離された病室、鳴り響く絶叫、そして精神の限界に追い詰められていく家族。これは、目に見えぬ恐怖と戦い、家族の愛が試される壮絶な記録。その先に待つのは希望か、それとも…。

新宿の夜を仕切る女番長・ナミ。裏切りと復讐の連鎖を断ち切るため、ドスを片手に殴り込む「銀蝶シリーズ」第一弾。

欲望と暴力が渦巻く1970年代の新宿。ネオン街が舞台。「銀蝶おナミ」の異名を持つ、クールで腕利きの女番長、樋口ナミ。縄張りを巡るヤクザ組織の抗争に巻き込まれ、慕っていた組長を殺される。組長の仇を討ち、組織の裏切り者を粛清するための復讐劇。たった一人で巨大な敵組織に立ち向かうナミに、次々と襲いかかる刺客たち。憎しみの果てに彼女が見るものは何か。女の意地と怒りが炸裂する、壮絶な戦いの火蓋が切って落とされる。

解散を明日に控えた山室組に、敵対する笹島組の組長殺害の一報が入る。組が混乱し分裂するなか、失踪中の組員・ヒロシから「山室組は永遠に不滅です!」との電話が。解散には笹島組との和解が条件だが、組長殺害がヒロシの仕業ならば戦争になりかねず...。

　中国の著名な大河戦記を忠実に描いたアニメシリーズの完結編。制作費15億円を投じた大作で、声優には渡哲也、あおい輝彦を起用。

昭和初期の浅草、テキヤ稼業に生きる男の意地と度胸が、祭りの夜に燃え上がる任侠アクション。

舞台は昭和初期、活気あふれる東京・浅草。主人公は、浅草を仕切るテキヤ一家の若き貸元・国分勝。義理と人情に厚く、度胸も据わった男。彼の平和な日常は、浅草の利権を狙う新興ヤクザ組織が卑劣な手口でシマを荒らし始めたことで一変。勝は一家と浅草の平和を守るため、巨大な敵に立ち向かう決意を固める。しかし、敵の罠にはまり、仲間との間に亀裂が生じるなど、数々の苦難が彼を襲う。追い詰められた勝が、年に一度の喧嘩火祭りの夜、己の全てを賭けた最後の殴り込み。

“まむしの兄弟”シリーズ四作目。義理にも人情にも縛られない二人の男が次々と引き起こす騒動を描く。脚本は佐治乾と蘇武道夫の共同執筆、監督は「木枯し紋次郎」の中島貞夫、撮影は「ゾロ目の三兄弟」の山岸長樹がそれぞれ担当。 十八回目の刑務所暮らしから釈放された政は、出迎えた勝と神戸へ戻って来た。空っけつの二人は、バラック建ての歓楽街“おかめ横丁”にやって来た。そして売春バーの客となるが、女達に無一文がバレてしまい、用心棒のかなり年を取った鉄と辰の二人と大乱闘になる。ところがこの鉄と辰も、政らと同じ“まむしの兄弟”と名乗っていたので、またまた大騒動となった。翌日、刑務所で知り合った矢東会の山崎から政と勝は“おかめ横丁”の鉄らを痛めりけるようにと依頼された。矢東会とつながりのある、東栄建設が“おかめ横丁”を立ちのかせ、跡に娯楽センターを作るというのである。バキュームカーを持ち出した政と勝は“おかめ横丁”に乗り込み、鉄と辰と争っているときに、鉄の一人娘お藤が仲裁にとび込んで来た。この美貌のお藤に一目惚れした政と勝は喧嘩を中断する。それからというものは、下僕然とお藤につきまとう。その頃、山崎に兄を殺されたという若者、リキが山崎を狙うが逆に捕われ、私刑を受けた。やがて、矢東会と山崎が強制執行と称し、やくざを使って“おかめ横丁”を壊し始めた。対抗する住民と政と勝それに辰と鉄。ところが、弛けつけて来たパトカーに、政と勝が住居侵入罪などで逮捕されてしまったのである。その間、鉄が山崎に殺されてしまった。やがて、釈放された政と勝は“おかめ横丁”の壊滅と鉄の死を知る。激怒した政と勝は「おっさんの仇討ちや、兄弟死ぬときは一緒やでえ！」とバキュームカーを駆って東栄本社めざして突撃していくのだった。

選ばれたのは、死刑囚同然のヤクザ11人。巨大組織に殴り込む、決死の特攻作戦。東映が放つ、壮絶な実録アクション。

昭和の日本。巨大暴力団・関西共友会との抗争で、壊滅寸前に追い込まれた九州の島田組。組長は起死回生の一手として、服役中の組員から11人の荒くれ者を選抜し、特別攻撃隊「博徒斬り込み隊」を結成。彼らに与えられた任務は、敵の本拠地に潜入し、武器弾薬庫を爆破するという、生還を許されぬ片道切符の作戦。裏切りと猜疑心が渦巻く中、それぞれの思惑を胸に秘めた男たち。自由と引き換えに命を賭ける、壮絶な殴り込みの火蓋が今、切って落とされる。

嵐で船が難波し、無人島に漂着した男が、十二年の歳月を経て、再び人間社会に生還するまでを描く。吉村昭の同名の原作の映画化で、脚本は広沢栄と「動乱」の森谷司郎の共同執筆、監督も同作の森谷司郎、撮影は「衝動殺人　息子よ」の岡崎宏三がそれぞれ担当。

幕末、勤皇か佐幕かで対立する坂本龍馬と近藤勇が、斬り合いではなくゴルフで決着をつけようとする姿を描く。桂三枝原作の同名小説の映画化で脚本は「ウルトラマン(1979)」の佐々木守が執筆。監督は「山下少年物語」の松林宗恵、撮影は「愛・旅立ち」の山田健一がそれぞれ担当。

大分県の雄大な自然を背景に、失語症に陥ってしまった少女と、彼女の無二の親友である1匹の犬との交友を描く。脚本・監督は新人の水島総。撮影は「ストロベリーロード」の加藤雄大がそれぞれ担当。

高知競馬の調教師・宗石大は勝てない馬でも大事に育てるが、一方で厩舎の経営状況は火の車だった。そんな宗石厩舎に騎手試験に落ちた藤原がやってきて、厩務員としてハルウララを世話することに。ハルウララは全く勝てないまま歳月が過ぎていくが…。

“狼やくざ”シリーズ第二作目。麻薬取引きで甘い汁を吸っている強大な暴力団に、ひと癖もふた癖もある七人の命知らずの男たちが挑む。脚本は中西隆三、監督は「緋牡丹博徒　仁義通します」の斎藤武市、撮影は「不良番長　手八丁口八丁」の山沢義一がそれぞれ担当

バイクと暴力、そして笑い！無軌道な若者たちが繰り広げる、痛快バイオレンスアクション。

若者のエネルギーが爆発する1960年代後半の東京。神坂弘率いるバイクチーム「カポネ団」。自由奔放で喧嘩っ早いが、仲間意識は人一倍。敵対グループとの些細なトラブル。それがやがて街を牛耳るヤクザ組織を巻き込んだ大抗争へと発展。仲間のため、自由を守るため、警察とヤクザの両方から追われる身に。数で劣る彼らは、知恵と度胸、そして自慢のバイクを武器に、巨大な敵へと無謀な戦いを仕掛ける。予測不能な展開が連続する、シリーズ屈指の傑作。

学ランの下に隠された刺青。仁義と友情の間で揺れる、一人の学生の非情なる青春を描く学園アクション。

舞台は、表向きは平和な日本の学園。しかし、その生徒の中には、由緒あるヤクザ一家の跡取り息子がいた。彼は、自らの素性を隠し、平凡な学生としての日々を送ろうと努力する。だがある日、学園を支配しようとする悪質な不良グループや、敵対するヤクザ組織の魔の手が忍び寄る。大切な仲間たちを守るため、彼はついに禁じられた力、ヤクザとしての顔を解放する決意を固める。学園という聖域で繰り広げられる、仁義なき抗争。彼の選ぶ道は、学生か、それとも極道か。

“不良番長”シリーズ第十五作目。悪どく稼ぎまくる新興暴力団とその上まえを撥ねようとゲリラ作戦を展開させる不良番長グループとの争いを新宿を舞台に描く。脚本は「不良番長　のら犬機動隊」の松本功と山本英明、監督も同作の野田幸男、撮影は「狼やくざ　葬いは俺が出す」の山沢義一がそれぞれ担当。

一杯のかけそばを巡る、貧しい母子とそば屋夫婦との心の交流をほのぼのと描いた栗良平原作の同名童話の映画化で、脚本は永井愛が執筆。監督は「マイフェニックス」の西河克己。撮影は「死線を越えて　賀川豊彦物語」の高村倉太郎がそれぞれ担当。

冷酷無情なヤクザ社会の中で揉まれながらも、男として成長していく若者の姿を描く。立原あゆみ原作の同名コミックの映画化で、脚本は笠井健夫が執筆。監督は「はぐれ刑事純情派」の吉川一義。撮影は「ふうせん」の池田健策がそれぞれ担当。

女子プロレスのチャンピオンを目指すヒロインの戦いと愛を描くドラマ。元女子プロレス出身で、現在芝居をはじめ他方面で活躍する長与千種の映画デビュー作であり、彼女が自らの役を演じたつかこうへい作・演出による同名の舞台の映画化。監督は「赤と黒の熱情」の工藤栄一。アジャコング、ブル中野をはじめ現役のレスラーも多数出演。

尾崎士郎の『人生劇場』に登場した“飛車角”のモデルである侠客・石黒彦市が、大正期から昭和にかけての不況と社会不安を背景に、自分の力と暴力のみを信じて生きぬく姿を、実録風に描く。原作は飯干晃一の『狼どもの仁義』。脚本は「ポルノ時代劇　忘八武士道」の佐治乾、監督は「日本悪人伝　地獄の道づれ」の村山新治、撮影は「ヤングおー！おー！　日本のジョウシキでーす」の赤塚滋がそれぞれ担当。

舞台を磐梯山麓に移して暴れまくるお馴染みカポネ団の面々。脚本はこのシリーズ生みの親、山本英明と松本功のコンビ、監督は「不良番長　王手飛車」の内藤誠。撮影は「やくざ刑事」の中島芳男が担当。

第一次世界大戦中に、日本中に潜伏したスパイ狩りを請け負った稀代の拳法者の活躍を描くアクション映画。脚本は「山口組三代目」の村尾昭、監督は「殺人拳・2」の小沢茂弘、撮影は「女番長　タイマン勝負」の古谷伸がそれぞれ担当。

実録的任侠アクションをドラマチックに描いた作品。脚本、監督は共に「博徒斬り込み隊」の佐藤純彌。撮影も同作の飯村雅彦がそれぞれ担当。

スピード狂の若者と彼を追走する白バイの警官。現代の若者が、欲求不満をオートバイにぶつける、そのスピードを通してひとつの青春像を描く。脚本は「恐怖女子高校　暴行リンチ教室」の鈴木則文、監督は脚本も執筆している新人・皆川隆之、撮影は「鉄砲玉の美学」の増田敏雄がそれぞれ担当。

辺見マリの「経験」をバックに、谷隼人の初主演映画。脚本は「花札賭博　猪の鹿三番勝負」の成澤昌茂。監督は「(秘)セックス恐怖症」の鷹森立一。撮影は「不良番長　出たとこ勝負」の中島芳男がそれぞれ担当

骨董屋を経営する中年男と、その店に転り込んできた娘の関係を中心に、近所に住む人々の生活を人情味ゆたかに描く。第八七回直木賞を受賞した村松友視の同名小説の映画化で、脚本は「キャバレー日記」の荒井晴彦、長尾啓司、「黒木太郎の愛と冒険」の森崎東の共同執筆、監督も森崎東、撮影は「港町紳士録」の竹村博がそれぞれ担当。