パリの街角で交差する、見知らぬ人々の人生。一つの些細な出来事が暴き出す、現代社会の断絶とコミュニケーション不全の物語。
舞台は現代のパリ。女優のアンヌが恋人のアパートへ向かう途中、その恋人が投げ捨てた紙くずが、ルーマニア人女性の物乞いの膝に。それを咎めた青年との口論が、人種差別問題へと発展。この些細な出来事を起点に、アンヌ、その恋人である戦場カメラマン、アフリカ系の音楽教師など、本来交わるはずのなかった人々の人生が断片的に描かれる。それぞれが抱える孤独と、言葉や文化の壁によって生じるコミュニケーションの断絶。彼らの日常に潜む見えない暴力と不安を、長回しの映像で切り取る衝撃作。
ネット上の声
- わかるはずが無いのか、わかり合えないのか
- 僕の感想。 現代人間社会のスパイラル
- ミヒャエル・ハネケ作品鑑賞5本目
- 女優の仕事で日々忙しいアンヌ
ヒューマンドラマ
- 製作年2000年
- 製作国フランス,ドイツ,ルーマニア
- 時間113分
- 監督ミヒャエル・ハネケ
- 主演ジュリエット・ビノシュ