「埋れた青春」「ドン・カミロ頑張る」に続いてのデュヴィヴィエ作品。ドイツのペーター・ド・メンデルスゾーンの『痛ましきアルカディア』の映画化でデュヴィヴィエ自身が脚色と台詞を書いている黒白映画。この幻想的な雰囲気を出すために、マリアンヌの住む謎の館にはオーストリア、フッシェル湖畔の旧家が選ばれ、少年達の屯する館には、バヴァリア地方に残っているリヒアルト・ワグナーに関係のある館を選んだ。音楽はフランスの作曲家ジャック・イベール、撮影はレオンス・H・ビュレルが当っている。映画はフランス語版とドイツ語の両国版が平行して作られ、二組の配役のもとに同じ場面の撮影が二度ずつ行われた。封切されるのはフランス語版の方で、ドイツ語版の方は少年達の顔振れもガラリと変っているがマリアンヌ・ホルトとイサベル・ピアの二人の少女は両国語版にわたって出演する。マリアンヌ・ホルトはドイツ映画二本に出演したことのある新人、イサベル・ピアは「虫も殺さぬ男」「デュバリイ夫人」に出演している。
ネット上の声
- 青春の悲愁~わが生涯の最良の一篇
- 青春は盲目的で儚い
- 多くのミュージシャンに影響を与えるミュージシャンを「ミュージシャンズ・ミュージシ
- 寄宿学校に転入してきた少年が湖畔の幽霊屋敷に住む女性に恋をする幻想的な作品
ヒューマンドラマ
- 製作年1955年
- 製作国フランス,ドイツ
- 時間106分
- 監督ジュリアン・デュヴィヴィエ
- 主演マリアンヌ・ホルト