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レバノン出身のカナダ人劇作家ワジディ・ムアワッドの戯曲をドゥニ・ビルヌーブ監督が映画化し、第83回米アカデミー外国語映画賞にノミネートされたヒューマンミステリー。
心を閉ざして生きてきた中東系カナダ人女性ナワルは、ある日、実の子で双子のジャンヌとシモンに謎めいた遺言と2通の手紙を残してこの世を去る。手紙はジャンヌとシモンが知らされていなかった兄と父に宛てたもので、まだ見ぬ家族を探すためナワルの母国を訪れたジャンヌとシモンは、母の痛切な過去と向き合うことになる。
後にハリウッドで「メッセージ」「ブレードランナー 2049」「DUNE デューン 砂の惑星」など話題作を次々に手がけ、高い評価を受けるビルヌーブ監督の出世作となった一作。2022年8月、デジタルリマスター版でリバイバル公開。
ネット上の声
- またこのクソ監督。。
- 傑作を観た後に知っておくべき「腫れた足」
- ツッコミ所満載。この“衝撃”はあざとい!
- 本作鑑賞の手引き。無知のまま観て欲しい。
ヒューマンドラマ
- 製作年2010年
- 製作国カナダ,フランス
- 時間131分
- 監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ
- 主演ルブナ・アザバル
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「モロッコ、彼女たちの朝」のマリヤム・トゥザニ監督が、モロッコの伝統衣装カフタンドレスの仕立て屋を営む夫婦の愛と決断を描いたヒューマンドラマ。
海沿いの街サレの路地裏で、母から娘へと受け継がれるカフタンドレスの仕立て屋を営む夫婦ハリムとミナ。ハリムは伝統を守る仕事を愛しながらも、自分自身は伝統からはじかれた存在であることに苦悩していた。ミナはそんな夫を理解し支え続けてきたが、病に侵され余命わずかとなってしまう。そんな彼らの前にユーセフという若い職人が現れ、3人は青いカフタン作りを通じて絆を深めていく。ミナの死期が迫る中、夫婦はある決断をする。
「灼熱の魂」のルブナ・アザバルが妻ミナ、「迷子の警察音楽隊」のサーレフ・バクリが夫ハリムを演じた。2022年・第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、国際映画批評家連盟賞を受賞。
ネット上の声
- その世界に入れず
- 【”私も結婚の時にあの青いカフタンを来たかったわ。”とカフタン職人の妻は言った。”モロッコの伝統工芸カフタンの仕立て屋の夫婦愛。そして、仕立て屋の夫と若き職人の秘めた性癖を静謐なトーンで描いた作品。】
- モロッコの女性監督マリヤム·トゥザニの才能が、見事に私のストライクゾーンに飛び込
- イスラムの伝統服、カフタンに漂うエロチックな空気
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国フランス,モロッコ,ベルギー,デンマーク
- 時間122分
- 監督マリヤム・トゥザニ
- 主演ルブナ・アザバル
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地中海に面する北アフリカの国モロッコを舞台に、それぞれ孤独を抱える2人の女性がパン作りを通して心を通わせていく姿を、豊かな色彩と光で描いたヒューマンドラマ。これが長編デビュー作となるマリヤム・トゥザニ監督が、過去に家族で世話をした未婚の妊婦との想い出をもとに撮りあげた。臨月のお腹を抱えてカサブランカの路地をさまようサミア。イスラーム社会では未婚の母はタブーとされ、美容師の仕事も住居も失ってしまった。ある日、彼女は小さなパン屋を営むアブラと出会い、彼女の家に招き入れられる。アブラは夫を事故で亡くし、幼い娘との生活を守るため心を閉ざして働き続けていた。パン作りが得意でおしゃれなサミアの存在は、孤独だった母子の日々に光を灯す。アブラ役に「灼熱の魂」のルブナ・アザバル。
ネット上の声
- ムスンメン、ルジザ、ガゼルホーン…世の中にはまだまだ知らない食べ物がたくさんある
- アブラの娘の名前がワルダ。「ママの好きな歌手名前よ」
- 抑制の効いた端正な女性映画
- じわりと感じる温もりと希望
ヒューマンドラマ
- 製作年2019年
- 製作国モロッコ,フランス,ベルギー
- 時間101分
- 監督マリヤム・トゥザニ
- 主演ルブナ・アザバル
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イスラエル占領地ナブルスで暮らす2人のパレスチナ人青年が自爆テロへ向かうまでの48時間の葛藤や友情を描いた衝撃作。2006年度ゴールデングローブ最優秀外国語作品賞など数々の賞を獲得したが、第78回アカデミー賞外国語映画部門にノミネートされた際には、自爆テロ被害者の遺族たちからノミネート取り下げの署名運動が起きるなど大きな波紋を呼んだ。メガホンを取るのは、パレスチナ人のハニ・アブ・アサド監督。
ネット上の声
- パレスチナのイスラム過激派。殉教者。自爆テロリスト。そういった言葉...
- テロリストがなぜ生まれるかが描かれている
- 拙レビューで知った人は、是非観て欲しい。
- 自爆志願者たちは極普通の青年だった
テロリストとの死闘を描いた、 ヒューマンドラマ
- 製作年2005年
- 製作国フランス,ドイツ,オランダ,パレスチナ
- 時間90分
- 監督ハニ・アブ・アサド
- 主演カイス・ナシェフ
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パレスチナ系イスラエル人のサメフ・ゾアビ監督が、複雑なパレスチナ情勢を皮肉とユーモアに包んで描いたコメディドラマ。1960年代の第3次中東戦争前夜を舞台にした人気メロドラマ「テルアビブ・オン・ファイア」。その制作現場でインターンとして働くパレスチナ人の青年サラムは、撮影所へ通うため毎日イスラエルの検問所を通らなくてはならない。ある日、妻がドラマの大ファンだという検問所の主任アッシから脚本のアイデアをもらったサラムは、制作現場でそのアイデアを認められて脚本家へと出世するが……。主人公サラム役に「パラダイス・ナウ」のカイス・ナシェフ。2018年・第31回東京国際映画祭コンペティション部門出品作品。
ネット上の声
- パレスチナ・イスラエル問題を喜劇に昇華させた天才技
- 不謹慎ギリギリを攻めた気概に拍手
- ドラマに賭ける「和平」への継続的取り組み
- 相手の力を上手にいなしつつ利用する賢さ
コメディ
- 製作年2018年
- 製作国ルクセンブルク,フランス,イスラエル,ベルギー
- 時間97分
- 監督サメフ・ゾアビ
- 主演カイス・ナシェフ
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恋人同士の自由気ままな旅を通して、素直になりありのままの自分を受け入れることが生きる希望へと繋がることを描くロードムービー。監督は、「ガッジョ・ディーロ」「ベンゴ」「僕のスウィング」など、自身の生い立ちに深く根付いたジプシー文化を題材に映画を撮り続けるトニー・ガトリフ。本作は、13歳のときに祖国アルジェリアからフランスに渡り、どこにいても異国人のような感覚を持ち続けたと言うガトリフが、自らのルーツを辿る自伝的要素を含んだ作品。デビュー以来一貫してきたガトリフの作家性の集大成とも言える本作は、タランティーノらの絶賛とともに第57回カンヌ国際映画祭最優秀監督賞を受賞した。主演は、人気・実力ともにフランスNo.1俳優であり、ガトリフ作品としては「ガッジョ・ディーロ」に続く3作目の出演となるロマン・デュリス。
ネット上の声
- 自分のルーツを探しにパリからアルジェリアへと旅する恋人たちのロードムービー
- アルジェリア出身でフランス移民のトミー・ガトリフ監督の自伝的要素の強い作品
- パリからアルジェまで自分探しの旅
- ジャンル=第三世界映画
ヒューマンドラマ
- 製作年2004年
- 製作国フランス
- 時間103分
- 監督トニー・ガトリフ
- 主演ロマン・デュリス
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巨大な陰謀に巻き込まれた強盗の男と女刑事の戦いを描いたフランス製サスペンスアクション。家族との静かな生活を望む強盗フランクは、最後の仕事として現金輸送車強盗計画を実行する。しかし計画の裏には犯罪組織の罠が潜んでおり、事件の関係者たちが次々と殺害されていく。その被害者の1人であるベロニク検事を殺した容疑者として逮捕されたフランクは、真犯人を見つけるため脱獄。一方、ベロニク検事とともに謎の犯罪者「マッドキラー」を追っていた女刑事ルシーは、警察内に犯罪組織の内通者がいることに気づく。ルシーは危険を犯してフランクと連絡を取り、事件について検事長に報告しようとするが、悪の力は政治システムにまで及んでおり……。出演は「ダゲレオタイプの女」のオリビエ・グルメ、「灼熱の魂」のルブナ・アザバル。「ザ・スクワッド」の撮影監督ジャン=フランソワ・アンジャンが長編初メガホンをとった。ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2018」上映作品。
ネット上の声
- まさにザラー的という殺戮で幕を開け、終盤の自動車に挟まれて圧死する様子もロングで
- 悪(ワル)さえ食い物にした闇との対決…オリビエ・グルメ演じる強盗犯に求心していく
- 三上さん目当てでビヨンド・ザ・ロウ見たんだけど、よく分からなかったなあ…
- 1980年代、ベルギーを震撼させた正体不明の殺人集団「マッドキラー」
アクション
- 製作年2017年
- 製作国フランス,ベルギー
- 時間86分
- 監督フランソワ・トゥルカン
- 主演オリヴィエ・グルメ