夏の終わりに集う、ありふれた家族の一日。亡き兄の命日に隠された、それぞれの想いと優しい嘘。
夏の終わり、横山家は亡き長男の命日のために集う。失業中の次男・良多は、子連れの妻と実家へ帰省。久しぶりの家族団らんのはずが、頑固な父との確執や、母の何気ない一言が、家族の間に微妙な不協和音を生む。食卓を囲むありふれた会話の中に、隠された後悔や言えない本音が少しずつ露わに。亡き兄の影が落ちる家で過ごす一日。それは、どこにでもある家族の、愛おしくも息苦しい時間の記録。誰もが抱える親への想いと、過ぎ去った時間への郷愁。
ネット上の声
- 死による家族の中の空虚さを、丁寧な演出と脚本で見せてくれる手腕は、実に上手い
- 『結婚しようよ』とは一味違う大人向け作品
- 会話の言霊が生み出す、底知れぬ奥行き感
- 笑ってるうちに、じんわり涙が・・・
ヒューマンドラマ
- 製作年2007年
- 製作国日本
- 時間114分
- 監督是枝裕和
- 主演阿部寛